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ラジオ  作者: とい
1/6

ニート

2020年のある日突然大勢の人がいなくなりました。


日本の各地で何人もの人が消える事件が起きました。


外因を突き止めるため警察が調べますが、手がかりと言えるものは何も無く、お手上げ状態でした。


しかし毎日のように人が消えていました。


証言では、さっきまで一緒にいたのに・・・

消える瞬間を見たものもいましたが、跡形もなく外因も分からなかった。


そして、1週間後その不可解な現象は少なくなっていた。


それから1ヶ月がたった。その時には日本の人口は1万人にまで減っていました。


残された人々は東京に集まり心を通わせ団結して外因を調べた。


これは人の仕業ではないと判断して、一つ一つ可能性を潰していった。そして、死んだもののそばにラジオがある事が分かった。


もしかするとラジオを聴いた人たちがいなくなったのかもしれない。


これも一つの可能性試さなくてはならない。


1人が犠牲になる形でラジオのスイッチを押した。


1時間たった部屋に入るぞ。


すると、居なくなっていた。


やはり、ラジオである事は確かなようだ。


そこでラジオを一つ一つ壊していくことにしました。


ラジオの方が多くなってしまった世界でラジオを一つずつ壊すのは時間がかかる。


そして20年をかけて全てのラジオを壊した。


子供が産まれその分人が死んだ。


結局、私達がした事はラジオを壊しただけなんだな。

家族を失ったのに友達を失ったのに何も分からず誰かを助ける事も出来ない。 


無力だな。


それでも、今生きています。それでいいじゃないですか。

自分自身に言いかけるように声に出した。


この20年色々ありましたね。


ああ。


また会えるなら会いたいなみんなどこに行ったんだよ。

俺たちは生きてるぞお前も生きてるんだろ。


20年前ラジオを聴いた人がいなくなる前。


世界中の霊的エネルギーみたいなものが一ヶ所に集まり最悪のバケモノが誕生する。


そのバケモノはラジオの信号が苦手だった。


元を消すために信号の中に入り込みいろんなラジオを行き来した。


ラジオ大好きな少女がいた。


いつものようにラジオを聴くとバケモノのエネルギーが全身を駆け巡った。


すると霊的エネルギーが体にやどり力に目覚めた。


人に姿を見せれない、そしてバケモノと同じようにラジオの中に入れるようになる。


がこの力を制御できるのはごく少数で彼女は特別だった。


彼女もバケモノを追いかけるようにラジオに入った。


それから10年後、力がバケモノと同じぐらいになったその子はバケモノの力を奪い新たなモンスターになった。


ラジオから出る誰も助けられなかった。手が届いていたのにあいつに触れた人も私に触れたものもみんな消えてしまった。


もしかしたら私みたいな変な人がいれば良かったのに誰も力を制御できず消えていった。


ずっと人が消える瞬間を見てきた。つらかった。でもどうしようもない私にはあいつを止める事しかできない。











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