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第7話 進化の兆し

 ゴブリンとキラービーと戦い、俺たちは城へと帰還していた。


「森での戦いって、いつまでやればいいんだろうな?」

「そりゃ……戦力が整うまでだろ」

「……死ぬのは嫌だしな」


 クラスメイトたちは森の戦い三日目にして、すでに飽き始めていたようだ。

 そりゃ、同じことの繰り返しなんだし、嫌になる気持ちも分からないでもない。

 しかしだ。俺は違う。

 毎日毎日変化があるからだ。


 今日手に入れた新しいカードは……


 【キラービーカード】 【心術(しんじゅつ)

 【回復術】 【鷹の目】


 の四枚だ。

 詳細も確認しておくか。


 キラービーカード:レア度N

 敏捷が1%上昇する


 鷹の目Ⅰ:レア度N ランクB

 障害物を無視して周囲200メートルを見渡すことができる


 心術は、心を落ち着かせたりなど心に作用することが中心の術らしく、回復術は分かりやすく傷などを癒す術だ。


 とりあえずかぶったカードを合成させていこう。

 まず、モンスターカードだ。


 ゴブリンカード+8:レア度N

 攻撃力が9%上昇する


 キラービーカード+2:レア度N

 敏捷が3%上昇する


 いや、これ本当にどこまで合成できるんだよ。

 しかし、モンスターカードは一枚しかセットできないのが難点だよな。

 まぁ、パッシブカードは何枚もセットできるから文句は言えないか。


「…………」


 だがここで、ある疑問が俺の頭の中を過る。

 もしかして、モンスターカードまで複数枚セットできたりしないよな……?

 俺は恐る恐る、キラービーカードをタップし、セットする。

 キラービーカードの右上に『E』の文字が浮かび上がる。

 ゴブリンカードに視線を向けると――そこにも『E』の文字があるままだった。


「……そんなのありえる?」


 俺は驚愕したまま、ステータス画面を起こした。


 島田 司

 LV2

 ジョブ  合成師

 HP  12(+1)

 MP   3(+1)

 攻撃力  6(+2)

 防御力  3(+1)

 敏捷   4(+2)

 魔力   6(+1)

 運    4(+!)


 ジョブスキル

 合成Ⅰ

 武器スキル

 弩 1

 アクティブスキル

 火術Ⅰ 潜伏Ⅱ 

 パッシブスキル

 HP増加(小) MP増加(微小) 攻撃力増加(小) 

 防御力増加(微小) 敏捷増加(微小)魔力増加(小) 

 運増加(微小) 自己再生(微弱) 毒耐性(弱) 

 石化耐性(微弱) 混乱耐性(微弱) 魔力消費軽減(微小)

 成長増進(小)


 敏捷が上がってる。

 まだ効果は低いけれど、ゴブリンカードとキラービーカードの効果が重複しているぞ。


 え、もしかして際限なしにセットできちゃうわけ?

 どこまでも強くなっちゃうわけ?

 俺、無敵ってわけ?


 妙に興奮したまま、俺はアクティブスキルの方も気になりセットを試す。

 結果を言えば、アクティブスキルも限界の3つを超えてセットすることができた。


 おいおいおいおい。

 なんでもありかよ。

 いや、嬉しいんだけどさ……ええ? いいのこれ?


 チートでも使ってる気分ではあるが……ここまできたら、とことんまで合成してやろうではないか。

 そう考えた俺は、ポイントを使ってガチャを引きまくった。


 そして合成できるものを合成していく。


 ランクの高い物で言えば、HP増加(中)攻撃力増加(中)、成長増進(中)が完成した。


 増加系のカードは(中)で1.2倍になるようだ。

 成長増進カードは……そう言えば、性能はちゃんと見ていなかったな。


 成長増進(中):レア度N ランクS

 通常よりもレベルと熟練度が上がりやすくなる


 なるほど。

 その名の通り、成長を増進してくれるカードか。

 これは純粋にありがたいな。

 しかし熟練度ってなんだろう……?


 俺はステータス画面に追加されていた《武器スキル》の(いしゆみ)の横に示されていた数字をタップしてみた。


 弩:熟練度1

 威力1倍 リロード時間10秒 使える技の数0


 そうか。熟練度というのは、武器の熟練度のことか。

 察するに、熟練度が上がれば、威力などが上昇していくんだな。


 さらに俺は、複数枚あったクロスボウと潜伏を合成した。


 クロスボウ+2:レア度N ランクS

 攻撃力322


 潜伏Ⅲ:レア度N ランクS

 姿を消し敵に見つからなくなる

 効果時間20秒


 これは、中々強いんじゃなかろうか?

 潜伏も20秒あれば、敵に見つからず有利に戦えそうだ。


 俺は自分のレベルを凝視しながら、思案をする。

 これだけスキルが揃ってきたのはいいが……レベルの上がりが遅いよな。

 多分だけど、皆と一緒にモンスターを倒しているのが原因なのではなかろうか。

 経験値が分散されているとか?


 と言うことは……一人で戦えば、経験値は一人占めできるということか?

 となれば……一人で戦うしかないよね。


 よし。夜にこっそり抜け出して、モンスターと戦ってみよう。

 俺はニヤニヤしながら夜を待つことにした。

 

 ああ……興奮が収まらない。

 ここは【心術】を試してみようか。


「【従容不迫(しょうようふはく)】」


 【心術】を発動すると、頭の中がスーッと冷静になっていく。

 うん。これは便利だな。眠れない夜なんかにも丁度良さそうだ。

 これからのことを何度も思案していると、その度に興奮するものだから、俺はその後も【心術】を使用し、心を落ち着かせていた。

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