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今更感がありますが、婚約破棄ネタです。

悪役令嬢になっているかは、?です。


 池に落ちたとか、高熱を出したとか大きな理由も無く、前世を思い出したのは三歳の時でした。

 そう、なぜか突然思い出したのです。

 前世で、日本という国に住む高校生だった事を。


 私は、能天気に明るくて乙女ゲームと恋愛とおしゃれが好きな、どこにでも居るような女の子でした。


 死因は思い出せませんが、自分が生まれ変わったことはすぐに理解出来ました。

 高校生だった自分に戻れないことは悲しいですし、前世の家族や友達に会えないことは寂しいですが、もうどうしようもありません。前世の事は忘れ、今の自分の人生を生きるしかないのだと悟りました。


 前世を思い出して、気がついた事も一つありました。

 それは、前世で大好きだった乙女ゲームの世界の人間に生まれ変わったという事です。

 それは『乙女と七人の王子様』という、ある意味そのまんまなタイトルのゲームでした。攻略対象の七人が全員素敵で、イベントをクリアすると見ることの出来るスチルも、悶絶するほど麗しくて、寝食を忘れ夢中でクリアしたゲームでした。

 そんな大好きなゲームの世界に生まれ変わったと気がつき、私は一瞬だけ大喜びしました。


 そう、一瞬です。


 だって私は、攻略対象の一人である殿下がヒロインと結ばれるルートで、何の落ち度もないのに婚約破棄され、修道院に送られてしまう公爵令嬢として、名前だけが登場する女性だったのです。


 このルートは、評判が最悪でした。


 何せ、他の攻略対象の人達が、婚約者に相応しいのはヒロインだと根回しして外堀を埋め悪役に仕立て上げ、無理矢理婚約破棄に持っていくのです。


 攻略対象全員の好感度をまんべんなく上げ過てしまった場合、誰も攻略出来ず、全員お友達エンディングになる乙女ゲームが多い中、殿下ルートのみではありますが、他の攻略対象の好感度をマックスにはならない程度まで上げ、かつ殿下の好感度をマックスにした場合、殿下の婚約破棄イベントが起き婚約者は修道院行きに、殿下の好感度のみをマックスにし、他の攻略対象者の好感度は普通以下にした場合、殿下の婚約者は病死(に見せかけた毒殺)となります。

 つまり、どちらにしても婚約者である私に明るい未来はありません。

 名前だけでスチルにすら登場しない婚約者の扱いの酷さに、いくらヒロインが可愛くてもあんまりだと公式サイトの掲示板に苦情が殺到した程なのです。


「ないわー。こんなの酷すぎる」


 そんなわけで私事、コーデリア・ラリットはたった三歳で夢も希望も失ってしまったのでした。

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