総司令官の情報
数年前からピンクの連中は揃えられていたらしい。
集められた部隊の大半は、まだ若い今の璞真たちくらいの年齢の人間だと言う。
ピンクが、活動を始めると共に街にあふれかえる様にいた能力者たちが次々と姿を消したり行方意不明になったものも出たという。
それが何を意味していたかは、研究室にこもりきりだった璞真は知るのはもう少し先の話になる。
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真夏の警視庁の前で住人が集まり警察特殊班の意見を聞いたり、発見したときの通報の仕方、対処の仕方を話し合う住民会議が行われる。それが、今日 なのだ。 「我々が、まずついていくべきは、不穏分子である能力者共をこの世界から葬り去ってくれるピンク様である。そこで今回の会議には警察の特殊班のピンクの総司令官に来ていただいた。能力者共に制裁を!!」
「何となく来てみたけどよ・・・・俺たちが聞いて特?ねえ、璞真」
と電話越しで喋る子供のような顔つきをした少年真幸が吼える様に言う。
『うーん、まあ、ほらこう言うのって聞いといたほうが得するときってあるじゃん?真昼だし僕は外出れないからちゃんと聞いてきてね?』
「璞真君に憧れますよ・・・・・今頃冷房の利いた部屋で窓の外を眺めているんでしょう?」
『あれ、ばれた?真昼に外でて大変な事になったことあるから今日はパスしてもいい?淑乃』
「分かりますよ。見てましたもん・・・・聞いていけばいいんですよね。
始まりそうなんで切りますね。璞真さん。」
『りょーかい。頼んだよ。』
その声を聞いて淑乃と呼ばれる少年は電話を切った。
なぜ璞真が一番太陽が照る真昼に外に出れないのかは、璞真の皮膚は紫外線に強く反応してしまう為、あまり外に出る事ができないと言う。本人がそう証言するからには本当のことなのだろう。
「えー私は、警察庁特殊班ピンクの総司令官オキアミである。
今回は、能力者の見分け方についてご説明しよう。
現在の能力者は、常にカラーに分かれ行動する。
最近特に目立っている色は新緑色だ。彼らはメンバー其々に特殊能力を持っている。普通のカラーグループだと、カモフラージュの為に一般人を何人か構成員にいれるが、彼らは全くそれが無い、全員が能力者であり、なおかつ最近の調査で分かったことだが、数年前に見つかったラボの持ち主・梶原木通の作り出した、能力者だという事がわかった。」
ピンクの総司令官は、璞真の父親の名前を出した。
新緑色全員が息をのんだ。そして、淑乃が口を開いた。
「ピンクは一体ボクたちの事、どこまで知ってるんですかね・・・・・」
ピンク総司令官オキアミさんについて
ピンクの総司令官という事で身体がごっつい。『ピンクと言う名前にそぐわないほど』
カタカナ表記にしていますがこれは、海老をモチーフにしたのでカタカナ表記に。きっとおいしそうな人です。