真夏の桜
登場人物の設定などこの部分を使って説明しちゃいたいと思います。
能力者たちの能力は、作中で紹介したいと思っています。
梶原 璞真 能力者を作った科学者が祖父。もとは普通の人間だったが、とある薬品を体内に大量に投薬された為に能力者となった。
日光に当たることができず季節関係なく常に長そで長ズボン。
髪色は薄水色。性別は男
椥波 芽代
璞真の爺ちゃんに作られた新薬を投薬された卵子から生まれた少女。
髪色は黒。
熊野 真幸
芽代と同じ境遇の少年。
髪色は、茶色
小滝 淑乃
芽代、真幸と同じ境遇の少年。
髪色は、金
能力者として出てくるのは彼らのみだと思いますw
もしも、世界にいる人間が、力のあるものと力のない者に分かれてしまったら地球はどうなるんだろう。
と、自分の身体で行われている実験が終わるのを待ちながら自分の横にある大きな窓からのぞく青空を横目に見ながら考えていた。
「どうなるのかな・・・・・」と僕が空中に吐き捨てると、近くにいた研究員の女性がどうしたの?と声をかけてきた。考え事してました。と言いまた、窓の方に向き直る。
声をかけてくれた女性は少し怪訝そうな顔をしていた。後にこの女性に助けてもらう事になるとは、その時は気付きもしなかった。
・・4年後・・
太陽が街にあるガラス張りのビルに反射して歩く人間たちをスッポットライトの様に照りつける。
新緑色に染まる桜並木を抜け、太陽の光に照らされキラキラと光るきれいな水が流れる川を越え、また更にその先に進んでゆく真夏だと言うのに新緑色の長そでのパーカーのような作りのローブに身を包む少年が公園の広場のようなところで立ち止まった。
「ここらで、いいかな・・・・。」と少し口元をニヤつかせ少年は休日の広場の中につぶやいた。
休日の公園の広場のはずだが、閑散としている。
少年の背後から「いたぞ!あそこだ!!今度こそ逃がすなよ!」と言う声が聞こえてくる。
少年はその言葉に反応するようにその場から姿を消した。
周りにいた、警察のような服を身にまとう人間たちは口を開け唖然とした表情で消えてしまった少年を探すが見当たらない。
「ピンク諸君は退散、後はこちらで捜索しよう。あなた方がここにいると子供たちが怖がって寄ってきませんからね。」と言う野太い声に反応して、ピンクと呼ばれた青年たちがぞろぞろと広場を後にした。
・・ ・・
「璞真!!!良かった!無事だったんだね!」もー。一人で行っちゃうから心配で心配で・・・・日焼けとかしてない???とマシンガントークを始める少女の言葉をさえぎるように椅子にだらしなく腰かけた少年が乱入して言う。
「ほらな!言っただろ!璞真がそう簡単にピンクに捕まるわけないだろ!」
「そうだね。僕が捕まったら、君たちも終わりだね・・。芽代、真幸」と璞真と呼ばれた少年は最初に話しかけてきた少女芽代とそのあとに芽代の言葉をさえぎった少年真幸に忠告するような口調で話しかけクスッと笑った。
「ほかのメンバーは、まだ。帰ってねぇよ。璞真」と真幸が言う。
「そっか。ピンクに捕まってないと良いけど。」
璞真の口から出た、ピンクとは、警察の特殊班で、不思議な力をもった人間を撲滅させようと、している組織の名前であり、そこに捕まった能力者は、全員死ぬまで労働させられ、最後には窒息死させられるという酷い制裁を加える機関でもあった。簡単にまとめれば、昔璞真が考えていたことが実現してしまい世界の人類が2つに分かれてしまったのを、ピンクは異例である能力者を排除する事で完璧に人間だけの世界を創ろうと言う魂胆らしい。
「ほんっと、この町の政府が考える事が意味不だよな・・・・。」
「うん、そうだね・・・・・。」と璞真と真幸が会話を始めた。
僕が思っていた人類が2つに分かれる時は、もっと、皆が幸せな世界を夢見てたのに・・・・・
所詮夢なんだね・・・・・。