『白騎士』と老人
あらすじ♪普通な高校生っていう設定のはずの金髪碧眼のロウ襖月とか言う奴が、友達もいないため悲しく一人彷徨っていたら、迷子になちゃって、雨降ったし、どうしよう泣きみたいな感じ。
行き止まり。ビルとビルの狭間。
そこには埋め込まれたように古めかしい茶色の扉・・・茶色の扉をもった建物がたたずんでいた。
まるで無理やり増築したような違和感。
しかし、ビルの狭間であるということを除けば、その建物は喫茶店のような雰囲気だ。
雨がひどくなってきている。しばらくはボーっと佇んでいたロウだが、雨をしのぐすべがないのでとりあえずその建物軒下で雨宿りすることにした。
もともと長めの髪。特に前髪がべっとりと張り付いて気持ち悪い。
視界が悪いので少し分けてその建物を見渡すことにした。
「OPEN」
建物の雰囲気上、店であるだろうとは思っていたが、これで確信が持てた。
何屋なのだろうか?
扉の隣には大きな窓が備え付けられているが、電気がついていないようで中の様子をうかがい知れない。
店である以上、このまま前でつっ立てるのも申し訳ないので中に入ってみることにした。
カラン
鈴のような音。
この音一つでも芸術になりそうな、雰囲気を伴った音。
陰気臭い喫茶店のような外観、やはりというべきか、中には客は全くいなかった。
茶色の床はもはや黒に近く、ギシギシと音を立てる。
薄暗く、異国にタイプスリップしたよう。
おもちゃ箱に閉じ込められた人形のような気分。
アンティーク。
6つほど並べられた大きな机は、木製のものばかり。
思っていたよりは広かったようだ。
そして、その机の上には・・・・
「銃・・・・・?」
銃だった。小さなものばかりだったが、まぎれもなくそこかしこに銃が並んでいる。
「本、物・・・・・?」
ゆっくりと手を触れてみる。
ひんやりとした銃身。
細部までこだわった作り。
ずっしりとくる重さ。
「まるで、本物・・・・・・・」
「まるでじゃあねえさ。本当に本物さ・・・・」
ふっと顔をあげると、奥の扉から老人が出てきた。
白髪交じりの髪や、ローブのような服を着ているため少し老いて見えるが、年齢的には老人というほど老いてもいないようだ。
「なんで・・・犯罪じゃないか・・・」
老人はニタリとして、キセルに火をつける。
ふー、と息を吐いて言った。
「そうだよ、犯罪さ。でも、心配はぁいらない。奴らは手を出せないはずさ・・・・」
「奴ら?警察のことか?」
「ぷ、ぷははははははははははははあはは!警察?久々に聞いたわ!!ぷくく、はははははは!!!」
「兄ちゃん、警察なんて当てになってないんだぜ?本当にあんたら守ってるのは、『白騎士』。ちゃーんと覚えとくんだぞ。自分のたちのこと守ってる相手のこと、知らないとはかわいそうすぎるからなぁ!!」
『白騎士』?守る?銃・・・・
「なぁーんにもしらねぇんだな。ははっ、そりゃそうさ。それも含めて『白騎士』の仕事だからなぁ。裏の奴らも表ざたにはしたがらねぇし、知らなくて当然だが・・・いや、こっち側にいすぎて感覚にぶっちまってるのか?ぎゃくに笑えてくるわ・・・・!!」
「あんた、頭大丈夫なのか・・・とりあえず、警察に・・・・!」
ロウは小走りに出口に向かった。
「やめときなよ、兄ちゃん。兄ちゃん殺されちまうぜ?」
「どうせ脅しだろ?こんなこと・・・・許されるわけが・・・・!」
こんなこと、許されるわけが?
本当にそう思っているのだろうか。
ロウの足が止まった。
「お!兄ちゃん、おじけずいたか?ははは!」
「じいさん、その『白騎士』の話し、詳しく聞きたいな」
そうだ。この『白騎士』が老人のでっち上げなら、でっち上げで、今までの日常が元通り。どうせこの銃も偽物だろうっていう話。たとえ銃が本物でも、そういう非日常があったんだなっていう話。
もし、本当なら・・・・本当なら・・・・
はい、これでも短いっすねw精根尽き果てました。
最初は、警察の件はなくて、いきなり白騎士から入っていって周り置いてけぼり状態でしたが、逆にその方が中2的で痛々しくてよかったのかもしれないけど、恥ずかしすぎるのでやめました。
今回は中2っぽくないはず!
これで中2とか言われたら私デフォルメ中2だよ・・・・
最初はロウ君、ケータイで警察に電話入れようとする流れだったけど(現代っ子!)、この状況でそれやるとバカだなぁって思って没。
他にも面白い話あったけど、没。
あとがきが長いのも、中2仕様ですw
ここまで読んでくれてありがチュー❤
キモクてすみません。