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手のひら
手のひらをじっと見ていると
知らない線がある
いつできたのか
何を意味するのか
誰も教えてくれない
この手で
たくさんのものを掴んできた
この手で
たくさんのものを手放してきた
どちらが多いかは数えていない
数えなくていいと思っている
誰かの手を握ったとき
あたたかかった
それをまだ覚えている
手は正直だ
震えるときは震えて
疲れたときは疲れて
ごまかさない
夜、布団の中で
自分の手を
もう片方の手で包んでみる
誰かにしてもらっていたことを
自分でする
それが大人になる
ということかもしれない




