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1. Visits to other worlds.

 暗殺者はいつだって気付かれてはいけない、そーっと人に近づいてそーっと人を殺す。

殺す武器をこだわってはいけない、その場でその場にあった必要なものを使う。

殺害を躊躇ってはいけない、その時間が命とりになり俺が返り討ちになる。

殺害対象を事前に調べなくてはいけない、そいつの生活、性格、近辺の知り合い全てを網羅し殺す。


 雨、冷たい雨が俺に降りかかる、上を向いてみるとやはり空は晴れていなかった。

 路地裏、一人の男と一つの死体がそこにはあった。死体には家族がいた、愛妻家で仕事を終えて帰宅するとただいまと嬉しそうに妻に抱きついた。そいつには子供がいて男の子で死体によく物をねだっていた。

死体は愛されていたと思う。きっとそいつともう一緒に歩めないと知ったら妻と子供はすごく悲しむんだろう。

 死体は違法な薬物の売買で団体を築き5000万の人を中毒にさせ金を稼いでいた。その薬物は中毒性はおろか、致死性もあり多くの人間を殺していた今現在でもそれは進行しており、俺の家族もそれにハマり息を引き取った。そいつだけを殺しても意味はない、薬を大量生産するためにレシピはすでに作られそのレシピとそれを作った団体、関係者全てを殺さなくてはいけなかった。17667人。こいつがその最後だ。

「やっと、やっと終わったついに暗殺は完遂された!」

雨は降り続く、俺を叱責するように強く強く強く

「疲れたな、ほんと、長かった。3年もかかっちまったよ」

 こいつを殺すのに銃弾を腹に三発、肺に二発、右手に一発と喰らっちまった。

「もう長くはないな、でもさ頼むよ神様。最後にひとつだけ、簡単なことだからさ」

目が霞む、手が足がもう動かない血反吐も出ている

「かはっ、最、後に墓、手、、、、、」

 暗闇、眠い、疲れたきっと今日はよく寝れる。そうだ寿司でも取ろう高いやつをたらふく食べたいな。

@/#/#"(#@k@pmい

 なんだ?もう疲れてるんだ寝かせてくれよ

目を覚まし@t@t'pい

 うるさいなぁ、いいじゃないか今日ぐらいぐっすりと眠らせてくれ

目を覚ましなさい!

「うるせぇよ!疲れたんだ!寝かせてくれつってんだろ!」

「ひぇっ!?ごごめんなさい!」

「えっ?」

誰だ?人の気配はしなかったはずだが、、

そこには、一人の女性がいた。女優なんか霞むようなそんな美貌の。

「あら?うれしいこと言ってくれるのね」

「ん?!声は発していないはずだがなぜわかった?婦人、貴方は一体誰なんだ」


「ふふん!よくぞ聞いてくれました!私は女神カルステラ。貴方をここに呼んだものよ!」

女神?ふざけたことをぬかす婦人だ。だが女性の戯れに付き合うのが紳士の役目。役を演じきって見せよう

「あぁ女神カルステラよ!一体何用でこの罪深き凡人を呼んだのでしょう!」

「おぉ?なかなか迫真な演技ね貴方!だけどね私はほんものの女神よ!平伏しなさい!」

「あぁ?舐めた口聞いてるところ悪いが婦人さんよ優しく小芝居に付き合ってやっておいてるがひれ伏すってのは流石に付き合いきれないぜ」

「ふふん!これでもかしら?平伏しなさい!」

ん?なんだか体が重くなったような?どんどんと重くなってきてる感じがする。疲労が限界に近いのか

「ん?なんだ何かしたのか?悪いが俺は疲れてるんだすまないが貴方には付き合いきれない寝かせてもらうよ」

 そっと腰を下ろし床に寝そべる。あぁなんだか冷たくて気持ちいいなここ

「え?ん?はい!?私!命令したんですけど!なんで平伏さないのよ!え?いやだって、え?なんで私女神なのになんでよぉ""""泣」

なんだか悪いことしたかな。はぁ仕方がないなと身体を起こし彼女に近づく。

「え?な、なによ!」

「悪かったなカルステラさん、泣かすつもりはなかったんだ。」

 そう言いながら頭を優しく撫でる。そういや昔妹がこれをされるとよく照れてたな、懐かしい。死んじまってもう会えないけど天国では楽しくしてるといいな。あいつちょっと気難しいところがあるけど気遣いできるしきっと上手くやってるだろう。

「……大丈夫よ。彼女は転生して仲間たちと楽しく生きているわ」

「…そうか。ありがとな」

「べ、別にお礼なんていらないし!仕事をしただけ!」

「そうか、そうだな」

「はっ!そうだ仕事よ仕事!」

「もう撫でないで!」と照れた様子な彼女はそう言い

「あぁ悪い」と俺は手を離す。「あっ」と彼女は少し悲しそうな顔をしていたので「はぁ仕方ないな」とまた撫でる。

「えへへ」

ツンデレかこの人は

「えぇーとね佐藤潤。貴方は人類を滅亡に導く薬物、そしてその関係者全てを自分の人生を投げ打って暗殺してくれました。その偉業を讃え貴方に新たな人生を送ろうと思います」

「ん?なんで俺の名前を?」

「だから女神だっていってるでしょ!ただ新たな人生をあげるだけでは報酬に満たないためいくつかの能力をあげようとおもいます」

「不老と鑑定これをもってして新たな人生を謳歌しなさい」

「じゃ頑張ってね」

「なん?、、、、」

……………………………………


うぅ、なんだったんださっきのは。本当に女神だったのか?それに新たな人生ってなんなんだいったい。


「!?なんだここは?!」

 目に映るは自然、突如として場所が入れ替わったようなそんな意味のわからないことが今俺に起こった。上を見上げると空を飛ぶトカゲ、下をみるとツルツルとしたゼリー上のなにかがいた

「はぁどうしたもんか」

今は疲れているってのにここじゃあ寝れそうにないな

「まぁ、最初は調査かな」

こうして暗殺者は異世界へと転移されたのだった


to be continued








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