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Leben   作者: 流羽
2/7

1 : 森

「……できましたね。9番目はやはりすごいです。

ここから転移するとあなたの記憶は封じられます。」

これまでの出来事、私たちのことも、

全て忘れて新たな人生を歩んでください。」

「あなたなら大丈夫です。どうか楽しい日々を……」


「……………」


「………………………」


緑豊かな木々に囲まれた、少し開けた場所で目を覚ます。ゆっくりと体を起こすと、腰の辺りまで伸びた青みがかった銀髪が風に揺れた。


そこにいたのは、女性と見間違うほど整った顔立ちの1人の青年。不思議な空気を纏う彼は一体どこから来たのか………彼自身も知らない。


その場で立ち上がり、辺りを見渡したが、ここが一面木々に覆われた森であることしか分からなかった。


「…………」


ゆっくりと目を閉じ、考える。

自分はなぜ森にいるのか、どこの誰なのか、、


…?…………9??………


頭に浮かんだのはなぜか9という数字のみ、何度考えても自分のことは何も分からなかった。


この感じ…魔法?…………?少し眉間に皺を寄せ、ぐっ握った拳を見つめた。そしておもむろに手を開く、、

…火…水…風…雷…………………魔法は使える………他にも…

なにも知らないはず…なのに、青年は何かしらのチカラを感じた。


そして青年は再び周りを見渡した。


ふわ…ふわ………ぴた!……ぐしゃっ!


近くにあった木の実がひとりでに少し宙を舞い、潰れてしまった。


次は……………………ふわり。


「ん、いい感じ」


頷く青年、その体は宙を浮いていた。

能力は特に問題無さそうだな…

青年はふと空を見上げた。

緑の中に青々とした空が顔を覗かせている。


上からならなにか分かるか…

ひゅん!木々の合間を抜けて空へと飛び上がった。


「……ん、よく見える。…向こうが町かな」


青年は戸惑うことなく冷静に、自分が置かれている状況をひとつひとつ確認していく。

泣き叫んでも意味は無い、自分で考え、行動しなければなにも変わらないことを本能でわかっていた。


もっと情報が欲しい。

まずは町で情報収集を………


ドンッ!!バサバサバサッ!

大きな音と共に鳥が羽ばたく


??向こうでなにが…

正直、巻き込まれたくはない…が…


「んー」


………少し見るだけなら…


「よし」


あ、でも一応………


青年は大きな音がした方へ飛んだ。



ヒュン!

黒い刃が風を切る


「…………終わりか。物足りねぇ、、

さすがにランクが低すぎたな……」


うっすら緑に輝く髪をかき揚げ、

男は剣を鞘にしまった。


「とりあえずこれで依頼は達成………、、」


「………で?」


「いつまで見学してるつもりだ?」



!!!!

念のため姿を消して来たのに…



「………出てこい。」


姿は見えねぇが、、いる

男は剣の柄に手を添え、空を見上げた。



꒰ঌ✼••┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈••✼໒꒱


旅の始まりです。

あたたかく見守ってください。

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