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子どもの絵

 母や祖母は、自分が描いた絵が好きだと言ってくれる。

 居残りになるのが嫌で、小学校や中学校のときに嫌々描いた絵。自分で見ても雑に描いているなあと思う絵なのに、祖母などはそれをわざわざ額に入れて置いてくれている。

 大の字で寝ているのはそれ以外のポーズが描けないせいなのに、それを気持ちよさそうでいいと褒めてくれるし、ボサボサになった筆でこすりつけるように描いたお世辞にも上手だとはいえない絵を、○○(私の名前)の絵はカラフルで良いとか、いろいろ褒めてくれる。どうしてこんな絵を褒めてくれるのか、当時は不思議に思っていた。

 母はよく、子どもの絵はその時しか描けないのだと言う。成長して上手に描けるようになった絵はつまらないのだと。どうして? 上手に細かく描かれている絵の方が、訳のわからないグルグルの絵よりもいい。小さい時はそう思っていたのに、ただ今は、何となく母の言うことが分かるような気がする。上手下手だけでものを見れば優劣をつけることもできるのかもしれない。でも人が描いたものなのだから、もっと違う見方ができるような気がする。

 文章だってそうなんじゃないかと、最近は思ったりする。作品として文芸誌にあがるならともかく、ここは小説投稿サイトなのだから、子供の絵のようにいろいろな文章があってもいいのではないか。それくらい自由な気持ちがあっていいのではないか。最近はそんな開き直りの心を持ったりする。

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