パキシルについて
昨年から心療内科に通い始めました。
最初は不安感を伝えても薬を処方してもらえませんでした。もらえたとしても不安時に飲む頓服くらいで、一日一錠などきちんとした形での処方がなく、自分は思っているほどひどい病気ではないのかと思いました。
何か月か通院を続けているうちに、パキシルとその副作用を抑える薬を一日一錠処方してもらえるようになり、ついこないだの診察では一日二錠に増えました。当初は薬が欲しいと強く思っていたのですが、最近は薬が増えることに少し不安も出てきました。
だいぶ前ですが、医者や患者の立場から精神科の薬についての評価を述べるという内容の本があることを知り、興味があったので購入して読んでみたのですが、それによるとパキシルは抗うつ薬で、とても切れ味がいいとか、わりと即効性のある薬だというようなことが書いてありました。
ただ個人差があるようで、患者さんでも効くという人もいれば、全く効かない人や、副作用が出てくるという人もいました。服用している人が多いこともあり、様々な感想があったと思います。
自分の場合はあんまり効いている感じがありません。そもそも自分は不安感はあるのですが、うつではないような気がするので、抗うつ薬と聞くと本当にこの薬で合っているのかと思ってしまいます。ただ同じくパキシルを服用している母は、飲んだその日から効いたと言っていたので、やはり個人差が大きい薬なのかなあと思います。
医者からの評価は賛否両論で、否定的な意見では「無理に気持ちを持ち上げている印象」とか「本質的にはよくならない薬」となかなか厳しい意見がありました。
個人的に薬は強力なものだと思っています。それは入院を機に薬が変わったときの母の様子が強く印象に残っているからです。何をするにも億劫そうで、寝床から起き上がる力も出ないようで、その人が本来持っている意欲を薬が削いでいるという感じがしました。
なのでその人にとって適量で処方されればいいのですが、必要以上に与えられると薬は悪い方に働くものだと感じます。特に症状を抑えるような薬は、寝床から起き上がることができないくらい患者の意欲を奪うものだと感じます。
薬が良く作用してくれるならいいのですが、そうでなく自分に重しをつけているようになるのなら怖いなと思います。
エッセイで書いたら面白そうな話題なんじゃないかと思い、ちょっと書いてみました。専門家でもないのにいろいろ勝手なこと書いてすみません。
薬についての期待や不安など、同じく服用している方といろいろな思いを共有できればと思って書いていました。
読んだ本についてはこちらになります。
「精神科薬物治療を語ろう 精神科医からみた官能的評価」
「精神科のくすりを語ろう 患者からみた官能的評価ハンドブック」