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狂気

 深夜にあるチャットサイトへ行き、気になった三人部屋に入ってみると女性アイコン二人がペットの話をしているのに出くわした。

 そのうちの一人が自分の飼い犬のことを話し、一緒に四つん這いになって歩いているとか、自分の顔に絵を描いて犬に見せると喜ぶとか、そんなことを言っていて、それを聞いている側の人も「犬は体で表現するから可愛い」ということを言っていた。

 自分は猫の方が好きなのだが、犬は犬で可愛いと思うので「犬もかわいいね」と言ってみたが、どうも自分はあまり相手にされていないようで、その飼い主はホストさんにだけ話しかけているように感じた。もしかしたら男だから警戒されていたのかもしれない。

 その後、自分の中にどうももやもやとした気持ちが起こってきた。小さい頃に『とっとこハム太郎』を見てハム太郎を虐待することを妄想したあの感覚に似ている。だがそれは、冷静に分析してみると「可愛いものをいじめたい」という単純なものではないような気がした。

 YouTubeでポメラニアンなどの動画を見ていると、その小型のふさふさとした犬種はやはり人気のようで、可愛すぎるとかとにかく褒めちぎられている。たぶん飼い主も、可愛くて仕方がないのだろう。なんだか、水を差したくなってくる。「ぶっ殺したい」と書こうか少しだけ迷って、やめた。

 深夜のフラストレーションが溜まっているときは、本当に恐ろしい気分になることがある。

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