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久しぶりの近況

 少し前に病院で知能テストを受けてきました。

 ある場面(天気が雨から晴れに変わり、降りるときに電車で傘を忘れてしまい、それを親切な人が渡してくれるというものだったような…)が描かれているカードを時系列ごとに並べ替えるものや、言葉の意味を説明する(「冬」という言葉の意味を教えてくださいといったもの)、読み上げられた数字を後から暗唱するというもの、暗算による計算、一般常識など、いろいろな種類のテストを二時間ほどやりました。

 テストの結果、発達障害の傾向があることがわかりました。全検査IQ(平均値?)が102。言語性IQが124。動作性IQが71。

 もっと詳しく見ると、言語理解(言葉の理解力や表現力を中心とした言語能力)が122。知覚統合(目で見たものを理解し、それをもとに物事を推理したり、物と物の関連性をとらえ、一つにまとめる能力――時系列を順番通りに並べ替えるテストがこれに当たる)が77。作動記憶(短い時間、課題解決に必要な情報を保持する短期の記憶能力)が111。処理速度(目から入ってきた情報を、事務的に数多く、正確に処理をしていく能力――1番はTを。2番は凵というように、数字に対応する記号をどんどん書いていくというテストがありました)が72でした。

 このように数値に傾きがあるのは発達障害の人にある傾向らしいです。反対に健常者の場合は、すべての値が同じように現れる模様。

 処理速度については元々人より作業が遅いのでわかっていましたが、まさかここまで平均値より差があるとは思っていなかったので少し驚きました。考えてみたらメールを打つにも自分は人の倍はかかります。ちょっとしたやり取りを交わすのにも、メールの記録を見てみると1分2分くらい間が空いてから返信していることがよくあり、相手からするとなかなか返信がこなくてじれったい思いをさせたのかなどと考えてしまいました。

 また知覚統合については最初よく分からなかったのですが、後で頂いたテスト結果に書かれていた説明(職場においては、周囲の状況を読んで先回りをして動くことが難しかったり、言葉による説明があまりない場合や、見て作業を覚えることが多い場合に、なかなかコツをつかみづらく、作業を覚えるのに時間がかかったりすることが起きると思われます)を読むと納得できました。

 昔から融通の利かないところがあるのは自覚していましたが、しかし極端に何かが覚えられないとか、反対に暗算が人よりもずっと得意であるということはなかったので、自分が発達障害の可能性があるとはあまり考えていませんでした。どちらかというと、精神病のほう(近親者に統合失調症、躁鬱病がいます)だと考えていました。

 こうして数字で表されると、自分は人とは違うのだと納得させられ、今の自分がこうなっているのは先天的な障害によるところが大きいのかと少々暗い気持ちになる面もあります。

 最近いろいろな面で、不平等を感じることが多く、自分にできることと人ができることの差を考えてしまいます。環境的に恵まれた部分はあるのですが、生まれた時から変えられない範囲も広く、何をしていても不自由であるような気がします。

 同世代の人間が経験している多くのことを取りこぼしながら、時間だけはあっという間に過ぎていく。会社を辞めてからそろそろ二年が経つことに驚いてしまう。まだ若いと周りの人には言われつつも、時間の流れは早いです。

 いちおう何も進展がないわけではなく、少しずつですが物事は進んでいます。失業手当がもらえるようになったり、生活支援センターという場所で相談員の方とこれからのことを話し合ったりもしています。前回の通院では障害者手帳をとる手続きをしてきました。そう遠くないうちに、A型作業所か障害者雇用枠で社会復帰することになるかもしれません。

 なんだか段々と小説の世界から遠ざかってしまっているような気がします。でも、どうにかここには片足を踏み込んだままでいたいです。

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― 新着の感想 ―
[一言] こんばんは。 私も知能テストを受けたのですが、O馬鹿者様と同じように差が大きく出ました。元々は二次障害の適応障害だったのですが、それがきっかけでADHDと ASDの診断も増えました。 ただ、…
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