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愛情は絶え間なく続くもの。

作者: 七瀬





___僕のお母さんは、僕を入れて10人の子供を

育てる、最強シングルマザーなんだ。


僕は、兄弟姉妹の中で真ん中の5番目で三男坊。

正直、お母さんを独占する事なんかしたことがないよ。

“みんなのお母さんで!” 僕だけ、特別扱いなんって

絶対に、あり得ないしね!




・・・でも?

たまには、僕だけを見てほしいって想う時もあるよ。

ゆっくり、お母さんに甘えてみたい。


___まあ、僕の願望なんだけどね。




 *



___僕のお母さんは、僕が産まれる前にお父さんとお互いの

考え方の違いで、【離婚】したんだよって話してくれたんだ。



___だけど?

僕が、お父さんと会いたいと想ったら? 会いに行っても

いいんだよとも言ってくれている。だけど? お父さんは

既に再婚していて、その女性ひととの間に子供もいる

みたいなんだ! とてもじゃないけど? 僕はお父さんに

会いに行く勇気がない! 



___因みに、

僕の兄弟姉妹は? みんな父親が違うんだよ。

一番上の兄と長女のお姉ちゃんは? 1人目のお父さんと

の間にデキた子供でね! 次男と僕と次女は? 2番目の

お父さんとの子供なんだよ! 四男坊と三女、四女は? 

3番目のお父さんとの子供で、五男坊と五女が4番目の

お父さんの子供なんだ。




___4番目のお父さんは、既にお母さんと離婚しているのだけど?

ちょこちょこ、子供に会いに家に来るんだよ。


僕たちにも、本当のお父さんのように! 何でも話せる良きパパ

なんだよ! 僕も、血は繋がってないのだけど? 普段から、“パパ”

と呼ばせてもらっているんだ! 年の離れた【お兄ちゃん】みたいな

存在だよ。




 *



___決して!

裕福な生活をしている訳じゃないし! お母さんを独り占めできる

訳でもないけど? 兄弟姉妹とは、しょっちゅう喧嘩もするし!

お下がりやお母さんのお手伝いをしてお小遣いも貰うかな。


___お腹いっぱい! ご飯を食べれないけど?

それでも、僕は幸せだよ。




お母さんはお昼は? スーパーのパートをしてから夕方、晩ごはんを

作って夜は? スナックで働いているんだよ。

朝方、少しほろ酔いになりながら僕たちの朝ご飯を作ってから少し

寝て、またパートの仕事に行くんだ。

毎日毎日、疲れて帰って来ても、僕たちと会話をする事を必ずして

くれるんだよ! ひとりひとりから、学校で起こった事や友達の事

なんでも聞いてくれるんだ。



___きっと、疲れて寝不足なのに。

それでも、僕たちの事をちゃんと見ててくれるお母さんが僕は好きだ!




【愛情】って? 裕福だからいい訳じゃないんだね!

僕は、たくさん! お母さんの愛情を感じているよ。


___僕が、もう少し大きくなったら? 僕もバイトをしてお金を

家に入れようと思ってるんだ! まだまだ、僕の下には小さな弟や妹

がいるしね! 大変なお母さんを少しでも助けてあげたい!

楽させてあげたい! 既に一番上の兄と長女のお姉ちゃんは? 

バイトをして、家にお金を入れているんだ!



・・・だからいつか? 僕もお母さんを少しでも楽させてあげたい。




最後までお読みいただきありがとうございます。

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