第六 『そして、いつか誰かがいなくなる』
もう、夏になるのかよ…(遠い目)
「ドキドキってする気持ちがあるとしよう。それはいわゆる恋というらしいが、どうだ?
恐怖に鼓動が早まっただけなのに、それは恋なのだと言われるのは。」
鼓動がもっと早まる。
いやだ、怖い。こいつは、俺は。
「なにしてんだよ?!」
俺とコウちゃんの間に、穂波が入る。
姿は明日だが、穂波だ。
「…犬っころが来たなら、いいよ。でも、俺は人のものほど手に入れたくなるジャイアン気質だぞ、覚えとけよ。」
ここ、ドラえもんあるんだな…じゃなくて!
「お前の目的、何なんだよ!?」
「俺の目的、言ったじゃん」
ニヤニヤと明日の方を見た後、俺に向かい、指を差して言った。
「お前を攻略するんだよ。」
俺をそれに笑いかえしながら、皮肉を言う。
「おいおい、人に指をさすなって学ばなかったのかよ。」
「そうだぞー!!」
穂波も混ざり、そいつはあははと爽やかに一笑いした後に、笑顔のまま言った。
「Are you ready?」
「は?」
そいつはそのままスタスタと歩いていった。
「意味ワカンねぇ…なぁ、ほな…穂波?」
穂波は険しい顔のまま、そいつを睨んでいる。
「覚悟はいいか?…だってさ」
睨んだままだったから、俺は明日の前まで行き、おいおいと笑う。
「覚悟なんてもう出来てるよ。あと、幾らいけすかねぇ奴でも、そこまで睨むなよ、美少女台無しだぞ?」
にししと笑ってやると、穂波は安心したように笑い、そうだね。とだけ呟いた。
「あ、おはよう!上野さん!」
「おはよう、高菜ちゃん!」
後ろから来たのは、この前攻略したばっかの、高菜ちゃんだった。
ニコニコと駆け寄る姿は、まるでハムスターだった。
横から、明日が話しかける。
「おはよう、同じクラスの明日だけど分かるかな?私とも仲良くしてくれたら、嬉しいなー。なんて…」
「宇保町さんだよね?うん、お友達になろう?」
手を握って、天使スマイルを繰り出す高菜ちゃんに明日は、にやけを抑えきれていない。
「宇保町さんじゃなくて、明日でいいよ。苗字、あまり好きじゃないんだ。」
「そうなんだね。じゃあ、明日ちゃんよろしくね!」
なんていうか、吹っ切れてる感じ?で話している。
前のおどおどとした感じはなく、明るい感じになった。
「明るくなったね」
俺が微笑みながら、そういうと、照れたように笑った。
「えへへ、そうかな?だったらいいなぁ。」
「じゃあ、前髪下げたままじゃ、ダメだよ!人って容姿で決めちゃう習性あるから…」
そういえば、七音ピン持ってたよなぁ…?
あ、あった。
「このピンつけて。」
俺が高菜ちゃんの髪にピンをつけようとした瞬間、高菜ちゃんは少し顔を赤く染めた。
「はわ、えっと、うぅ…!」
「終わりっと、可愛いよ。」
本心からそう伝えると、高菜ちゃんは顔を真っ赤にして、俺を見つめた。
「これは…」
「どうしたの?熱あるなら、保健室一緒に行こうか?」
「だ、大丈夫だよ。は、早く教室行かなきゃ、チャイム鳴っちゃうよ。」
急かしながら、高菜ちゃんは進む。
「あ、待って待って。」
「そういえば!もうすぐプールだねぇ。」
話題を変えようとしてるのか、明日はパンと手を叩いた。
「そ、そうだね!楽しみだなぁ…!」
「プールかぁ…」
今年もむさ苦しい男どもと…待て。
今は七音だ…七音=女=女子と一緒にプール…!!
「胸が騒ぐなぁ!!」
(清々しいくらいにわかりやすいよ、こいつは)
(プール、本当に楽しみなんだなぁ。えへへ、お友達と一緒にプールだぁ…!)
プール!水着!このイベント、ケンちゃんたちはどうするんだろう…?
題名全然関係ないね。今後と関わるのかな?
投稿し終わってから、気づいたけど、なんで自分で自分の小説考察してんだよ、俺。




