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第十五 『作れ、戻れる道を』

「違う、違うよ…」

私は、焦った様にその言葉を口に出した。

「旗靡さんはやってない」

彼女に目線を向けながら。

「はぁ?!何言ってんだよ!前原!」

「あの時……私は旗靡さんと一緒にいた。」

「前原、嘘をつくな」

「先生まで…!!!」

ダメなのか、いや、ダメじゃない。

まだ道はあるんだ。

頭を巡らせろ。考えればすぐに…!!

………そうだ。

「…あの時、私は七音ちゃんに付き添って、プールを出ました。」

これは本当。

「そのあと、教室に向かったんです。七音ちゃんの荷物を取るために。」

「おい」

「私が、行った時に」

「前原」

「旗靡さんはいませんでした」

私は、先生の目を確かに見据えながら、その嘘を伝えた。

「…前原」

微かに聞こえたその声に、私はその人物へと目を向けた。

「嘘をつくなよ」

泣きそうな目で、私を見つめる園ちゃんがいた。

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