ゴブリン狩り
「マスター、ちょっと話し聞いてもらえますか?」
僕は全てのモンスターを出してマスターみせた。
「マスター以前パーティーで戦ったゴブリン退治をこのモンスターパーティで依頼を受けたいのですが、どう思いますか?」
「良いんじゃないの?ただ無理はしないでね。そんな高いレベルの依頼じゃないからね」
「マスターあれまさかパーティー用の仕込みですか?」
「無い無いいくら低いって言ってもあの二人の実力見たでしょ?あの二人が居てよかったと思ったでしょ?スライムなんかとはレベルが違うから」
「そうそうスライムなんかとね」
スラリンがまたスライムとは違うんだよアピールしてる。
ゴブリン狩りの依頼を受ける事にした。以前自分の弱さを痛感した依頼レベル。そして何より初めてお金稼ぐぞってワクワク感。最後にゴブリン2号ゲットするつもりだもんねーーー。かなり緊張してたけど結果はあっけなかった。僕が強かった。実を言うと僕は司令塔みたいに後方待機したかった。危険だからね。ごめんよモンスターたち君ら盾にしていざとなったら逃げるつもりです。スラリンには黙っておかないとなあいつは勝手に逃げるから良いだろ。ただ今は戦力不足過ぎてそうも言ってられないので全面に出て戦った。スライムのときはまさにモンスター使いだった。僕強いじゃん…。と言うかゴブリンの戦闘経験が僕に転化されるモンスターマスター特有の現象のせいだろう。前衛に出て戦ったこと皆無なんだけどね…。実はスラリン以外まともに戦ったことありません…。ゴブ1ゲットした時もトドメ出しただけだし。
ああでもやだなやっぱ危険だもん。申し訳ないと思いつつ、モンスターは補充がきくからとゲスな事を考えてしまった…。早速ゴブリン2号誕生させるためクリエイトした。上手い具合に逆側の角が映えたゴブリンが誕生した。分かりやすい。
「スラリン、魔法もってるよ魔法ゴブリンメイジだよ。結構前衛やれそうなタフさもあるし、魔法戦士だなこれ。スラリンもそうだけど、モンスタークリエイトってものすごく元のモンスターより強くならない?」
「だから僕はスライムとはもう言えないと言ったじゃない。どーせ僕が優越感に浸って得意顔で言ってるだけと思ってたでしょ」
(図星、こいつー記憶と言いつつ心を読んでるんじゃないか…)
早速いつものスライム退治で全員を鍛え上げた。
「スラリン、スラリン、すげー低位だけど、僕魔法と回復術覚えたよ?これスラ1とゴブ2の経験じゃない?」
「どうだろう元々モンスター使いって召喚は魔力使うからそういう素質も在るんじゃないの?」
「さすがに都合よすぎるか…」
これ結構ごつい依頼も受けられるんじゃないか?と思ってた。集団戦闘も出来るか?と思ってた。スラリンも通常のゴブリンぐらいの強さにはなってるらしい。おそらく僕のパーティー見た目は雑魚だけど、その見た目で図ったら絶対駄目だと思う。そもそも僕かなり強いし。でも僕戦闘あんまりしたく無いんだよな。手塩にかけて育てたモンスターだが、いつでも彼ら盾に逃げるだけのゲスさは持っていた。