ゴブリン
「スラリンすごいんだね…」
「分かってくれた?多分ゴブリン人間的な意思疎通できないからね」
(イチイチこのスライムは優越感に浸ったドヤ顔が多いよな)
「さてどうしようか?」
「スライムでも狩る?」
「スラリンえぐいよな…」
「いや僕スライムじゃないから、インテリジェントスライムだからー」
(どう違うのか良く分からないけど本人が良いなら良いや)
早速僕らは僕のためのスライム討伐に行った。
(これ近所だしマスターがスライム撒いてるんだろうな…。それとも新人用に飼ってあるのかな?この依頼僕が成長したら多分無くなるんだろうな…)
ゴブリンを出して3人でスライムいじめした。
「スラリンこれ抵抗あるね…」
「僕も一応2倍以上強いからね」
「そうだスライムはずっとストックされてるけど、魂2倍濃縮とか無いの?」
「そんなの無いよ。クリエイトしたらまた空になるからストックの繰り返しだよ」
「ならまだスライム居るから今クリエイトしてパーティつくろうよ。ゴブリンやっぱスライム較べるとめちゃ強い。1号が居ればスライムだって役に立つよ。スラリンは参謀でも良いよー」
僕はストックされたスライムをクリエイトした。ピンクで分かりやすい見た目のスライムだった。
「これスライム1号ね。スラリンは特別枠にしてあげる」
早速ステータスを見た。
「おお、このスライム回復術があるよ。使えるーゴブ1も強いし、何かスラリンって口だけじゃないかな…」
「命令が無くても自分で判断して攻撃できるのが僕の凄さなんだからー」
「最後の方にちょっろって当てるだけだけどね…」
(と言いつつも確かにスラリン強くなれば使えるかも。この命令ものすごく雑だからな…)
早速残ってたスライム皆で狩った。スラ1の回復もゴブリンに使ってみた。
「行ける。行けるよこのパーティー」
「何かさ感じない?僕らって皆でレベルアップして無い?」
すらりんが変な事を言い出した。そういえば僕変な感覚がある。いつのまにか避けるとか攻撃が的確になってる。4人といっても基本スラ1後方待機させて回復専門やらせてるから実質3人。スラリンは基本逃げ腰だし。僕とゴブ1が攻撃してる。倒すのが早すぎる。僕が強くなってる。でも大半ゴブが攻撃してて僕それほど参加して無い。特別鍛えられた気がし無い。ゴブの攻撃防御などが僕に影響してるかも?
「そうかもしれないけど、ならスラリンとやってた時は何故ならなかった?」
「僕命令で動いて無いからね」
なるほどと僕は思った。スラリン以外のモンスターは僕の分身の術のようだ。スラリンから僕には無いけど、ゴブリンからスラリンへの流れは良く分からない。まだまだモンスター図鑑の事が分からないのでこれは些細な事だとした。
「もしかしてモンスタークリエイターってすごく美味しいんじゃない?」
「最初苦労するものってそういうものが多いよ」
(こいつまた僕の記憶から持ってきたな。僕を喜ばせるコツを知ってやがる)
僕らは、皆でスライム狩りをやり自信をつけた。さていよいよゴブリン狩りだー。