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パーティー

「マスター」

「最近ヤマト君の専門マスターだよね…」

「自分でも召喚士は召喚の責任があると言ってたでしょ」

「そこまで言って無いけどね。まあ良いよ。今度は何?」

「僕の使役スライムスラリンって言うのですが、多少モンスター図鑑の機能を分かってるんですよね。呼びましょうか?」

「見て見たいわね」


 僕はスラリンを呼び出した。


「始めまして僕スラリン」

「すごいじゃない話すスライムなんて」

「すごいんですか?弱いですよ…」

「ヤマト君も人の事言えないでしょ」

「召喚しておいて無責任なーー」

(この子来た当初から脱線が多いわね)

「まあまあ、でモンスター図鑑の事がいろいろ分かるんでしょ?」

「いえいえ、あくまで知ってる事だけでなんでも分かるわけじゃないです。そうじゃないとヤマトは僕をただのモンスター図鑑解説スライムだと思ってしまいますから」

(こいつ頭の中知識だけだよな…考えてることまで共有して無いよな。まあ実際便利屋程度に見てるんだけど)


 一通り僕に話したことをマスターにもスラリンは話した。


「でね、僕からの提案でテイマーとパーティ組みたいですー」

「ごめんねヤマト君うちのギルドテイマー居ないから…。個性派ギルドで他のギルドに居ない変な人ばかりが売りなので…。ただシンプルな戦士とか回復職、魔法使いは居るからね。全員が私の召喚で呼ばれた人じゃないから。ユニークなギルドに憧れて入ってきてくれる人がいるのよ。ただねテイマーは特殊だからね。いつか他のギルドメンバーと触れ合う機会があったら相談してみて、さすがにそこまで私面倒見れない…」

(がっくり…)


 仕方なくテイマーと言う希望は適わずにマスターに頼んでパーティーに入れてもらった。しかしだ、よくよく考えてみると自分が入る既存のパーティー変な話だ。何故違和感があったかといえば、自分のために集められたわけじゃないだろう。ならそのパーティーはすでに自分が入る前に成立してるパーティーだと思う。そこに入って上手くやれるだろうか?不安はあった。


 今でも僕はこのシステムに釈然とし無い気持ちは持ってる。結果論だからだ。ほぼ強制的に召喚されギルドに参加させられてメンバーとしてギルドに利益を持ってくる。どう考えても善人のやることじゃない。しかしだ結果として今の生活に不満が無い。これがマスターが言うミスマッチの無い召喚って事なのか。ウィンウィンって奴だった。マスターは本当に親切な人だ。僕のためにギルドが負担して依頼料を上乗せしてプレミアをつけてくれている。ただ僕が稼いだお金ではあるが、その根幹がやらせと僕が知ってるからマスターの親切と分かるのだけど。僕の不安が杞憂だったのはマスターのこういった配慮のおかげだと思う。


 僕と組んでくれたジョンとメアリー、二人はそれぞれ戦士とシスター(神官)と言うオーソドックスなパーティだった。


「僕はスラリンよろしくね」


 僕は自己紹介をスラリンを使ってやってしまった…。自分の特徴を分かりやすく紹介するため腹話術の様な紹介になってしまった。僕はおかげでスラリンのおまけになってしまった。僕としてもアビリティがややこしいのは分かっていたのでそのためにとった方法が仇になってしまった。急いで路線変更という事で道中話題を振っていた。


「二人は何故召喚士が多いギルドに、ノーマルなメンバーとして参加しようと思ったの?マスターから召喚者じゃないメンバーも居ると聞いていて、どういうきっかけでそういう変な能力もちばかりのギルドに入ろうと思ったのか?気になってて」

「ヤマトはこの世界の生まれじゃないから地元の人と上手くやれるか不安なんだよ。仲良くしてあげてよ」


 スラリンはなんとも微妙なフォローしていた。悪くは無いがあけすけに言いすぎだ…。所詮スライムかー。ジョンの方が答えてくれた


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