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スラリン

「スラリンつかえねー」

「まあまあステータス確認してよ」

(あれこれとモンスター図鑑は別物じゃないか?違和感はあったがスルーした)

「どう?」

「スラリンのも見れるようになった」

「そのうち僕のステータスも戦闘によって上がっていくから」

「じゃあさ野生のスライム同士が戦闘してすごく強いスライムって誕生する?」

「僕らはそんな人間みたいな野蛮な事をし無いよ」

「スラリンしてるじゃん」

「それはヤマトが命令するって形があるからね。アイヒマン効果だよ」

(こいつと話してると自問自答してるようだ…。僕の中の知識を使うから。ただそのせいで妙に説得力があるんだよな)

「後僕をモンスター図鑑に収納したり逆に入ったら取り出したりもできるから。ただどうしても僕と話したいなら話し相手になってあげても良いよ」


 最後までスラリンが言い終わる前に収納してた。

(さてマスターといろいろ相談するか…)


 ギルドに帰ってマスターに相談した。

「マスター、モンスター図鑑っておそらくモンスター召喚じゃなくて、討伐したモンスターを使ったモンスター創造だと思います」

「そりゃまた個性的なアビリティだね」


 ちょっとマスターの顔に笑みが浮かんだ。


「召喚がギルマスとしての仕事であるのは確かだけど、召喚相手のアビリティのマニアでもあるのよね。ガチレア。ただ珍しいだけじゃなくて何か使えそう」

「僕はまだ分からないです。作ったモンスターがスライムが元だったのもあってかなり弱くて…。マスターに相談しようと思ったのは当分スライムを育てますが、その後違うモンスターを倒さないと僕スライム以外の魂があつまらないんですよ…」

「でもヤマト弱そうだよね…」

(マスター呼んでおいてあなたー)


 確かにいずれは使えるのかもしれないけど、このアビリティ軌道に乗るまでちょっと使えないぞ…。僕ら召喚者はアビリティによって高い冒険者としての優位性を持つ。それによって戦闘のリスクを大きく軽減できる。マスターは確かに最初は酷い奴、利己的だと思っていたけど、長くここにいるうちにこっちの生活の方が当たり前になっていく。洗脳とは違うのかもしれないけど。意識しないと向こうでの記憶がどうも薄くなっていく。思い出そうとすれば思い出せる。しかしこれによって帰りたいなどと繋がる気持ちはどんどん薄くなる。結果論だがマスターに感謝すべき面がある。この生活楽しい。しかしだリスクが高くなるとちょっと別だな。


「仕方ないパーティーに入れてもらいましょう。ただねヤマト君使えないからね。どうやって参加許可してもらうかだね…」


 マスターに相談したのはやっぱり正解だったが、その後がなんとも歯切れが悪い。


「やらせとばれてしまったからなんとなく私としては釈然とし無いけど、ヤマト君はスライム討伐で使役スライムを鍛える。次にその依頼料を私に払いなさい。ヤマト君は使えないけど、パーティーに加えることで依頼料上乗せする事にするから。召喚したのが私だから成長するまである程度自腹きるわよ」

(やらせ知らなきゃ良かったな…)


 そんな風に思ったと同時にどうもこれ自社製品買わされる社員みたいだなと思っていた。はっきり言ってこれただ働きだからな…。ブラックを超えて奴隷労働の気が…。


 ある程度スラリンを鍛えた僕はスラリンと話してた。

「スラリンってどれぐらいの強さなの?僕とこれ基準が違うよね?」


 そうやって僕は数値を読み上げた。


「数字の意味は分からない」

「え」

「まあまあ僕の手ごたえがあるから安心してよ。今スライム2倍ぐらいの強さだと思う」

「それ強いの?」

「ヤマトはどう思う?」

「多分それ強くない。おそらくスライムってめちゃ弱い…。今クリエイトしてもスラリンが二匹?」

「話さないよ?実際全く同じじゃない。それなら直接捕まえれば良い」

「何それ?」

「ヤマトには無理だよ。僕もすべて知ってるわけじゃないけど、モンスター図鑑の住人としていろいろ分かるんだよ。テイマーとかと協力してならできると思うよ。ただクリエイトじゃないとヤマトってテイマーのモンスター使役に較べて手間隙が2度手間だよね…」


 良い事を聞いた。パーティーのメンバーはテイマーだ。これで僕やスラリンが弱くても良い。

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