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スライム討伐

 僕は初心者向けと言われるスライム討伐に出た。武器防具はギルド持ちで貸してくれた。確かにこのギルド条件は良いんだよな…。このギルドに入るスタートが絶対に悪い。働かされる?って奴隷感が半端無くある。実はスライム超危険でした。ここでやっぱりかーってならなかった。そう思っていたらちょろかった…。この流れだと美味しい話には裏があるとなる。なんなんだこれ日本に居た時の記憶がどんどん薄れていく。これも罠か?こっちが良い所と思えるようになってくる。ギルマス魔法とか使ってやってないだろうな洗脳っぽいな…。


「マスター・メリッサ!」


 ギルドに帰ってきて僕はギルマスを大声で呼んだ。


「なんですかヤマト君」

「おかしいでしょメリッサ」

「ちょっとヤマト君こっち来てくれないかな。大声で騒がれると皆さんに迷惑なので」


 僕はマスター専用の個室に連れて行かれた。


「僕は年上でも良いですよ」

「ヤマト君何か勘違いしてる?」

「えだから妙齢のマスターが坊やの僕が不味い事に気がついたため女の武器を使って口止めとか…」

「はー、ヤマト君の事は嫌いじゃないし、私もギルドのメンバーになってもらった人には依頼をこなして私を儲けさせてくれる人なんて風には思ってないのよね。人間的に親しみを持ってる。ただそういうのは無いから…、で何?」


 僕は勘違いが恥ずかしくて話をさっさと切り替えた。


「スライム弱すぎでしょ?あれ依頼誰が出してるのですか?見た目や印象に騙されないようにと慎重に戦ったら遅いし一撃だわで、これなんで依頼したの?って疑問になったわけです。弱いと言っても僕が強い可能性がありますからね。いやそういうレベルじゃあれないです。どういう事ですか?」

「ヤマト君は馬鹿なのか?賢いのか分からないな…。そのまま知らない方が良い場合もあるのに。はっきり言えばどうでも良い事だからそういうのスルーして欲しかった。召喚者の中にはアビリティが良く分からない人も多いわけなのよ。そういう人をいきなり厳しい戦闘が伴う依頼に出して怪我でもされたら困るわけです。アビリティで優位に戦闘を進められるから私も召喚してるわけです。危険な事をやらせる仕事をさせて死んでしまったりして補充してるわけじゃないです。出来る限り安全に稼いで欲しいわけです。それには自分のアビリティを理解しておく事が必須と成ります。それ以外はあなた達は特に優れた人じゃないからです。日本流に言うとギルドがでっち上げたやらせ依頼です」

「練習?」

「スライム君には悪いですけどね。ただ練習じゃないです。アビリティの把握です。ステータスに何か変化があったんじゃないですか?」


 僕は自らのステータスに変化が無いか見てみた。確かに変化しました。でもこれ良く分からないな。先ほどまで無かった項目がある。”モンスター図鑑”?開いてみるとスライムの魂とある。これは困ったこれ何?


「マスター」

「はい?」

「マスターは様々な人を召喚してるんですよね。アビリティにもいろいろ詳しいですよね?」

「そりゃ召喚士じゃない人よりは詳しいですよ」

「モンスター図鑑って分かりますか?」


 メリッサ頭を捻る…。

(参ったな、なんだろそれこれはとんでもないアビリティの持ち主だな。個性的過ぎて良いのか悪いのか分からない)


「ちょっとアビリティについての話ヤマト君の例に直接関係するわけじゃないけど話しますね。すぐ分かる人も居るんですよ。力が強いとか、最初から高いレベルの魔法が使えるとか。個性ってのは一人として同じアビリティは無いわけです。でもだからって無限にあるわけじゃないです。力が強い100の人が召喚され、力が強い50の人も召喚されます。この2人の違いも個性と見なされるわけです。だからある程度はアビリティについて私なりのアドバイスが出来ます。しかしヤマト君のそれ全く分かりません…」


(え???困ったなマスターが分からないんじゃ僕だって分かるわけが無い)

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