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次の仲間

 好い気になってたんだろう。僕はゴブリン集団退治の依頼を受けた。ただこの依頼不味いと思って前組んだ二人を誘った。何が不味いか?と言うと数が不明なんだ。もちろん10、20さすがに居ないと思う。それぐらいの情報くれる。しかしそれ以下ならどれぐらいいるか?分からない。それは逆に言えば、彼ら二人もこなせない依頼になる。ただ今回イマイチ弱きだったのはそれだけじゃない。ゴブリン3号はさすがに限界だった。明らかに元が強いほうが鍛えやすい。そろそろゴブリンでなんとかするのに無理がある。ここで鍛え上げた僕の部隊の成果を見るのが大きかった。それを見て上のクラスのモンスターに挑むべきだと思っていたから。


 保険を打ったからそこまで心配することは無いだろうと思っていた。元々僕のいやな気持は今回はクリエイトの報酬がない事だった。ゴブリンの魂のストックは出来るが多分もう作らない。実際は違った。危なかった。個々のゴブリンは全然大したことが無い。問題は部隊メンバーが孤立してしまったりした時集中攻撃を受ける事だった。すぐに僕が助けに行った。僕は自分で怖いと思ってる。何よりこのアビリティのメリットは自分が前に立たなくてもシンクロによってある程度鍛えられること。ノーリスクでいざとなったらモンスター見捨てて逃げるって決めていた。でもいざとなると助けてしまうんだな…。ここまで育てたモンスターなんだぞ。死なせてたまるかよって思いに溢れた。ちなみに死ぬような怖さは全く味わってない。そうじゃないこういった戦闘は何があるか?分からない。そういう偶然が大嫌いなんだ。


 戦闘が終って二人には感謝された。これで恩返しできた彼ら二人がくれたゴブリン狩のチャンスからここまで大きくな部隊になったから。ただ彼らの感謝も分かった同様に僕らも大きな経験を得られた。大規模な集団戦怖い。偶然が多いから。彼らはリスクが少なくそれを経験できたことに感謝したんだと思う。お互い様の部分もあるが、僕らのパーティーはかなり強かったからそのせいだろう。僕がリスクに対して臆病すぎるからであって、あの二人から見ると楽勝の戦いなんだろうな。


(冒険者って思考が危なすぎる…)


 僕はマスターと話してた

「マスター、今回怖い思いをしました。マスター召喚今でも何の問題も無いと思いますか?」

「非難してる?」

「少しですけどね。他の冒険者からすれば子供が駄々こねるような泣き言だと思います。ただ今更戻りたいとは全く思いませんが、そんな危険な生活してなかったんですよね。いざとなるとモンスター見捨てられなくて助けてしまいました。相手が弱いからなんとかなりますが、それでも何があるか?分かりません。スライムがあまりにも弱くてそういう危機感忘れていました」

「困ったなヤマト君以外そんな事言われた事無いから。私そんな酷いことしてる自覚が無い」

「ここに召喚された事自体はかなり感謝しています。だから筋の通った意見じゃないです…」


 僕が動けば多分なんとかなる事が多い。ただ出来たら避けたいな。それをする必要が皆無なほど安全策が良いんだろうな…。


 スラリンと二人でギルドにあるモンスターの調査の本を見て次の獲物の相談をしてた。


「スラリンおすすめある?」

「僕が後実力を大体分かってるのはウルフだねこれがゴブリンよりランク上ならベストじゃないかな。後はもう知らないよ。本で見たモンスターをぶっつけで討伐するしかないね。ただウルフなら倒せると思うと最後の助言が出来る」


 僕らは対ゴブリンでパーティーのレベルアップと集団戦を鍛え上げた。スラリンが言うにはゴブリンじゃウルフのスピードは無いらしい。その分相手を自由に動かせないように囲い込む動きを練習した。本来ウルフは集団戦を得意とするらしい。ただ動物の狼と違って、モンスター種のウルフは単独行動も多いらしくそういった被害を受けてる村での被害を食い止める依頼だった。


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