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なぐりぷり

プリーストになったのは2週間前だ。

いろんなMMOを適当に遊んでは次々と、齧っていった。

いつもは遠距離火力の魔術師系を選ぶのになぜか、すこし気分を変えたくて支援職であるプリーストを選択。キャラ名はいつも、アクロかアクロティアに決めている。

本名が、黒沢マリカ、友人たちからがクロとかマクロとか呼ばれているのをもじっている。

高校2年の夏休みの始まりは、インドア派のマリカにとって、顔をみたことのない友人たちともボイスチャットで有意義に過ごせる時間の始まりでしかなかった。

バイトの時間まで、じっくりとゲームの世界を堪能できる。

課題の心配はこの時点で、計画は立てたものの立てただけで、とりあえず満足してしまった。時間がもったいない!今話題の、MMOをインスコ画面をみながら、「シルバーウィング~宝石姫の剣~」結構ベタなタイトルだが、いろんな宝石を集めて、防具や武器、アクセなど、クエストダンジョンのみならず、生産系も充実しているらしい。飛行系乗り物もあるらしいので今から楽しみである。


プリーストは、味方のHPを魔法により回復、デバフによるステータス一時アップなど、完全支援型である。武器はスタッフもしくは、魔法による詠唱短縮により、短剣なるものももち、盾も併用することによって防御力がたかまり、支援しやすくなる。キャラ作成で、なんとなくプリーストのイメージである母性を否定したくなり、肌と目の色以外黒でまとめてみた。肌は白磁の白ちょっと青白いかも。目は黒にちかい紫。紫闇の瞳というわけだ。いざ、チャートリアルをさくさくとすすみ、Lv12になった時点で、プリーストの故郷ともいうべき街にでた。同時に始めた友人たちはまだみたいで、そこから、本当のはじまりプリーストの王都にいって王に謁見。なんやかやと、困った問題を解決してくれと要求・・・つまりクエスト。クエスト報酬は、お金とアクセサリー妖精の涙HP+100 MP+100がもらえるらしい。最初から気前いいなぁとか思いながら、キャラ情報確認とステータス、インベントリ確認。最近、ずっとそうなのだが、イベントリの右端のスロットにドクロマークのアイテム。最近どんなゲームをしてても、これがはいっている。バグだろうと思うんだけど、正直キモチワルイ。このゲームは妖精系のほんわりした雰囲気だからないだろうと思っていたのに、やっぱりあった。PCのウィルスなのかも?そう思って色々調べたけど、全然わからず友人に聞いてもないという。まぁ、いつものごとく気まぐれに出てきては勝手に消えてるし、スロット制限にもひっかからないので、毎回無視。ゲーム自体も不具合ないのだが、毎回でてくるとすこし気になるのも事実。


クエストを初めて、モンスターと戦闘を始めるとその日はすっかり忘れて夢中になっていた。

友人たちとも無事合流できて、ボイスチャットしながら、PTを組んであれやこれやとクエストを消化していいくうちに、1週間でLvも30を超えてきた。


種族の町とは別に全種族の集合場所はいっつも露店であふれている。プリーストということもあって、なかなかモンスターを倒しにくく、PTは誘われやすいので、PTマッチングにいつものせている。

今日は早朝なだけに、友人たちの姿もなく露店のキャラが好き好きにエモしてるだけだ。

物色しつつ、攻撃力の高い短剣などちょっとためしたいなぁとか。しかし、まだまだ所持金はHPMP回復ポーションやポータル移動のアイテムに消えていくので乏しい。ギルド勧誘もここで行われていて、初心者の指導や質問なども時間限定だが、行われているらしいが参加したことはない。


仲間がいれば情報交換しつつ、金策Lvあげも苦にならないし、エリアボスで死んでもそこは、笑いながら次回の攻略を話し合う。だれだれが突っ込みすぎて、ほかのモンスターまでひきつれて~とか、またはヒトリがWCいったすきに、バランスがくずれて全滅とか~見知った仲間なら、そんなことも楽しい。


そんな時間を共有したのがつい最近だったのだ。

私はLv46くらいからサブ職業のアクセアイテム製作に没頭しだした。何をおもったか、支援職だけでは、満足できなくなっていたのだ。しかし、支援がうまいとか言われると調子にのってしまい、プリーストもやめれず、コツコツとサブ職業のLvをあげていた。誘われれば狩りにいくが、それ以外は素材を集めるために、ソロで狩りをはじめ、アクセによってステータスは大きくかわるので、プリでも低Lvのボスやフィールドに一定時間でポップする希少種もソロで倒せるようになってくるころ、友人たちは、Lv90でギルドをつくっていた。

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