小学校編‐一年生‐
ここで、まだ仲良かった頃、小学校編について話そう。
小学校一年生。
私はとても緊張していた。知らない人に囲まれて、ドキドキがとまらなかった。私は、病気がちで学校になかなかなじめなかった。
その時でも、一人だけ家に来てくれて遊んだくれる友達がいた。
コノハだった。コノハは、いきなりこう言った。
「ねぇ、バドミントンやってみない?」
私は非常に驚いた。バトミントンなんてやったこともないし、そもそも運動が苦手だったから。コノハは続けてこう言った。
「あんまり、友達いないじゃん、ゆうちゃん。だからさ、友達増えると思うんだよねー。一人で行くの怖いし、ゆうちゃんと、だったら大丈夫だと思って。体も丈夫になるかなーと思って。別に強制じゃないんだけど、やってくれたら、うれしいなーと思って。」
私は正直悩んでいた。だって、周りの人が怖かった。けれど、コノハが、言ってくれたし、頼ってくれたようなかんじがして、嬉しかったから、見学に二人で行った。面白そうだったから、なんとなくクラブに入った。
やっぱり緊張していたから、なかなか話しかけることなんてできなかった。
でも、私にはコノハがいたし、大丈夫だった。最初は私たち二人だったけど、どんどん増えて一年生の終わりには8人になっていた。