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  作者: 外山
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企み



翌日



桐島と徒仲はまた、食堂で昼食を取っていた


「で、、、昨日確認してくれた?紗菜ちゃんに!」

徒仲は少し前のめりになって訊ねた

「ああ、、、一応な」

桐島は売店のパンを食べながら答える

「ど、どうだった!?どうだったの!?」

目を輝かせながら更に前のめりになった

「多分、、、お前の言う通りだったよ」

「イヤーー!やっぱり!?やっぱりそうだよね!?」

「うるせえよお前は、、、」

桐島はそう言うと、牛乳にストローを差す

「つうか、、、よく分かるな そんな事」

「そりゃ分かるよ!ずっと見てたらさ!それよりそれより、、、どうする??」

「、、、?なにが?」

桐島は牛乳を飲みながら首を傾げる

「紗菜ちゃんと九頭君がさ~!付き合ったりしちゃったら!」

「、、、そういやお前、九頭に訊いたのか?」

「え?」

「俺が紗菜に訊いたみてえに、、、昨日、確認したのかよ?」

桐島はとりあえずこれを聞かないと話が進まない気がした

「、、、訊いてません」

徒仲はシュンと下を向きながら言った

「、、、えぇ!?なんで!?」

「、、、、、」

「な、、、なんだよ 俺だけかよ訊いたの、、、」

「、、、、、」

「いやなんか言えよ、、、怖えよ、さっきまであんなにノリノリだったのに、、、」

「、、、、、」

「俺だけに訊かしたのか?自分は訊く気無いのに?」

「、、、だ、だってぇ、、、恥ずかしいんだもん、、、」

徒仲はもじもじ指をいじりだす

「かわい子ぶんじゃねー!俺にだけ恥ずかしい事訊かせやがって!」

桐島はテーブルを叩きながら言った

「ま、まあ、、、2人ともの気持ちが分かっちゃったら面白くないじゃん?」

「面白さは求めてねえ」

桐島はムスッとした様子でパンをかじる

「と、とにかくさー、私らがさ、恋のキューピットになってあげようよ!」

「、、、はぁ?どういう意味だよ」

桐島はため息まじりに聞き返す

「紗菜ちゃんと九頭君がね、良い感じになるように手助けするんだよ!上手くいったら付き合ったりするかも!?」

「、、、ンナ事俺らがする必要ねえだろ つか九頭がどう思ってるかも分かんねえのによ」

桐島は牛乳を飲み干し、パンも最後の一口を口の中に放り込んだ


「、、、え~、、、なんか冷たいね誠哉君、、、」

徒仲は軽蔑したような表情で桐島を見る

「冷たくねえよ これが普通だろ?男女間の関係なんて、その当人同士でどうにかするもんだよ 他人に助けてもらうもんじゃねえ」

桐島はビシッと徒仲に言い放った

「、、、ふ~ん、、、確かに誠哉君の言う通りだね」

「だろ?」

桐島は得意げに返事をした

「そういえばさ、、、歩ちゃんが引っ越す時に、なんか騒いでる人いたよね~」

「っ、、、!」

「歩ちゃんとケンカしてさ~、いじけてさ~、その人、ある人に背中押してもらって、そのおかげで歩ちゃんと仲直り出来たり、歩ちゃんが引っ越す時間とか教えてもらったりしてたんだけど、、、誰だったっけな~?」

「、、、、、」

「ちょっと思い出せないけど、その人、、、」

「分かった分かった!!もう黙れ!」

桐島は仕方なく徒仲の提案を承諾した










放課後


北脇は帰宅しようと靴を履き替え、外に出た

暖かくなってきた風が北脇の髪をなびかせる


「おーい!さーなちゃーん!」

すると後ろから北脇を呼ぶ声がした

「?」

北脇は声がする方を振り向いた そこには笑顔で手を振っている安川の姿があった

その周りには瞬、桐島、徒仲、九頭の姿もあった

「あ、、、」

(九頭、、、)

北脇は昨日の桐島との話から妙に九頭を意識してしまっていた

「良かったら紗菜ちゃんもウチ、遊びにくる?」

瞬はニコニコと笑顔で北脇を誘った

「え?」

「今から瞬さん家に遊びにいくんだー!紗菜ちゃんもくるよね!?」

徒仲は勢いよく北脇の腕に抱きついた

「瞬さんの、、、?」

北脇はふと、桐島と目が合った

「、、、、、」

露骨に嫌そうな表情を桐島に向けた

「え、、、」

(やっぱ怒ってるみたいだな、、、)

桐島は困った様子で軽く頭をかく

「いいだろ!?北脇も行こーぜ!」

九頭は桐島と北脇の間に割って入った

「う、、、ち、近いのよ、、、」

北脇は九頭の肩をグッと押し、距離を置いた








結局、北脇も含めた一同は瞬の家へとやってきていた


「よーっし!キリシマン!このゲームで対戦しよー!」

安川はテレビゲームをセッティングしながら楽しそうに言った

「そうですね!面白そうっすよ!」

桐島もやたらとノリノリで答えた

「じゃあ私次ねー!」

徒仲は安川と桐島の後ろに並んだ

「俺も俺もー!」

九頭も3人の騒いでいる輪の中に入ってきた

「ケンカせずに順番にね」

瞬は、リビングと繋がっているドアを開け放した和室にいた


「、、、、、」

北脇は小さく息をつきながら、ソファーの端にちょこんと座った


「絶対キリシマンなんかに負けないから!はばないすでえはワンからイレブンまで全部持ってるし!」

【はばないすでえ】とはテレビゲームのタイトルである〔縁 19話:仲良し〕参照

「薫姉さんが東京に行く時、置いていったヤツだよな!」

「何故か私の部屋にね」

九頭の言葉に瞬は冷静に付け足した

薫姉さん、とは浜薫の事である 大学進学の為にここ埼玉から上京した

九頭と姉弟関係にある訳ではない



「、、、、、」


桐島、安川、徒仲、瞬は互いに目で合図を出し合った

(そろそろかな、、、?)

徒仲は安川と顔を合わせる

(うん、、、)

安川はさりげなく瞬の方へシグナルを出した







遡る事昼休み


桐島は仕方なく、徒仲に協力する事に決めた

「別に手伝ってもいいけど、、、どうすんだよ?」

「う~ん、そうだね~、、、」

徒仲は腕を組みながら考え込む

「なんも考えてねえのかよ?」

「ちょ、ちょっと待ってよ~、今考えてるから!」

徒仲は首を振りながら桐島の言葉を弾く


「なんの話してんの~?」

そこに昼食を持った安川がやってきた そのままの流れで徒仲の隣に座る

「あ、安川さん、、、」

徒仲は安川の顔を見上げながら考えていた

「わかった!浮気してるんでしょ?野波佳君とあゆみんに言っちゃおっかな~?」

「バカですか」

安川のからかいを桐島はため息まじりに返した

「な、なによ~からかい甲斐がないわね~」

安川はふてくされたように焼き魚を口につっこむ


「、、、良いの思いついた!」

徒仲は急に顔を上げ、甲高い声をあげた

「っっ!!?な、なに!?」

安川はビクッと体を震わせ、徒仲の方を見る

「急にでかい声出すなよ、、、」

「良いのって言うか、これぐらいしか思い浮かばなかったんだけどね とりあえずやってみよう!」

徒仲はバッと隣の安川の方を見た

「??」

安川は不思議そうに目を丸くする

「安川さん!よろしくお願いします!」

徒仲は安川の左手を両手で握りしめた

「、、、なんの話?」

安川は首を傾げながら訊ねた








そして現在 瞬宅


瞬は皆とは別室にいた

(なんで真奈美を見てこの方法が思い浮かんだのかちょっと気になるけど、、、)

瞬は自分の家がなにかと使われる事にひっかかっていた

(ま、、、面白そうだし、いっか)

瞬は安川から合図をもらい、動き出した








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