屋上
母親は子供を抱きかかえ、都会の真ん中を走っていた
「ママ、ママ」
抱きかかえられている子供は不安そうに母を呼ぶ
「ママ 袋、落としたよ」
「いいの、、、いいの、、、」
「パパ なにしてたの?」
「、、、、、」
母は交差点の信号待ちの間、電話をしていた
「私どうしたらいい、、、?、、、うん、、、分かってるけど、、、」
母は泣きながら電話をしていた
電話を切り、子供を横に歩かせ、信号を渡りだした
「うぅ、、、ぐす、、、」
母は子供と手を繋ぎ、横断歩道を歩く
母ふと眩しい右を見た 右からは止まる気配のないトラックが走ってきていた
「、、、え?」
母はすぐに気づいた 自分がもう助からない事を
母は反射的に子供を歩道に押した
(この子だけは、、、!!)
子供はよろけ、こけながらも歩道までたどり着いた
(よかった、、、じゃあね、、、)
キキーーッ!!
トラックはあまりにも遅い急ブレーキを踏んだ
(さようなら、、、誠哉)
「っっ!!」
桐島は目が覚めた
場所は学校の教室
授業中に居眠りをしていたが気がつけば昼休みになっていた
(あれ、、、あっちぃ、なんだこの汗、、、)
桐島は自分が汗だくである事にすぐに気がついた
(すげえ心臓なってる、、、今の夢のせいか、、、?)
桐島は胸を押さえながら息を整えた
「あれ、、、?どんな夢見てたんだっけ、、、?」
桐島は気分を変える為に屋上に向かった
「屋上で風にでも当たればスッキリするよな」
桐島はそう呟きながら屋上のドアを開けた
「ん?」
「ん?」
桐島は屋上に出てすぐに人がいる事に気づいた
相手も桐島に気づいている
「、、、なんだ貴様は?」
相手は桐島を不審者のように疑り深く見た
「、、、、、」
桐島もよく相手を見た
相手は女性だが髪は短い 短いが艶のある髪だった 丸顔でかわいらしい顔つきをしている
そんな女性が屋上に座り、どこから線を引っ張ってきたのか、テレビを置き、ゲーム機を置き、コントローラーを握りながら桐島を見ていた
「、、、、、」
「なんだ貴様は?誰だ?屋上に何の用だ?」
「、、、い、一年生の桐島です」
「桐島、か、、、よし、桐島 横に座れ」
女性は少しスペースを空けポンポンと地面を叩く
「お前もやるだろう?ゲーム」
「、、、やらないです」
「遠慮はしなくていいぞ ちょうどCPとやるのも飽きてたところだ」
すると誰かが屋上に入ってきた
「あっ!浜先輩!またこんなところでゲームして、、、ダメじゃないですか!」
そういって浜をしかりつけたのは瞬だった
「じゃあお前は何しに屋上にきたのだ?ゲームするためだろう」
「違います!浜先輩を探しにきたんです!」
「うむ ご苦労」
「苦労かけないでください!もう!」
ひとしきり会話したところで瞬は桐島に気づいた
「あれ?桐島君?何してんの?」
「なにって、、、てゆうか知り合いなんですか?」
桐島は瞬と浜を交互に見る
「うん 幼なじみでね 3年の浜薫先輩」
瞬は桐島に紹介するが本人の浜はゲームに夢中だ
「ゲームやめてくださいって!」
瞬は浜の手を引っ張る
「むぅ!何故だ!」
「3年生なんですから色々あるんです!早く職員室行きましょう!」
瞬はそのまま浜を引きずっていった
「、、、これこのままでいいのか?」
1人になった桐島は残されたゲームやテレビを見ていた
(そういや安川さんも瞬さんと幼なじみって言ってたな、、、3人とも昔からの知り合いなのか、、、)
そんな事を考えていると昼休みは終わってしまった




