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  作者: 外山
59/216

掃除

テストが終わった一週間後



「はぁ~あ、、、なんなんだよったくよぉ、、、」

桐島はため息をつきながら雑巾を絞っていた

「まあ良いじゃない 掃除ぐらい」

渡部は少し離れた場所から励ました

「そーだそーだ!お前はバカなんだから当然の結果だ!」

九頭はモップで床をこすっている

「てめーも同じだろうが!しかも俺の方が点数は良かったんだよ!」

桐島はやっきになって言い返す






数日前 職員室


桐島は担任の教師と話をしていた

「桐島 簡単に言えばアウトだ」

「え、、、?ど、どういう意味ですか?」

桐島は認めたくないが為にすぐに聞き返した

「ま、留年って事だ」

担任はため息混じりに言った

「は、、、ちょ、えぇーー!?な、なんとかなりませんか!?免れませんか!?」

「まあ国語と歴史と体育以外全て落としてるからな 単位が足らなさすぎる」

「そ、そんな殺生な、、、」

「だが、、、それではあまりに可哀想だと言う話にもなってな」

「、、、え?」

桐島は素早く顔を上げた

「お前は欠席は少ないし、体育祭では実行委員、文化祭では一番の売り上げなど学級活動も頑張っとるしな 各教科の先生達は寛大な対応を考えている」

「じゃ、じゃあ、、、進級出来るんですね!?」

「タダでは進級させんぞ?各教科3時間、学校の為に奉仕活動をしてもらう」

担任はプリントを取り出し説明を始めた








そして現在 放課後に残って桐島と九頭は掃除をしていた





「掃除しただけで進級出来るなんてラッキーじゃない 安いもんだよ?」

渡部は少し残って2人の様子を見守っていた

「まあそうだけど、、、一つ3時間だろ?放課後に出来る時間なんて2時間ぐらいで、、、え~っと、何教科落としたっけな、、、」

桐島は思い出しながらうんざりしていた

「てゆうか何で九頭まで俺と同じ条件なんだよ 俺は文化祭とか頑張ったからこの条件で進級出来るんだぞ」

「ケチくせえ事言うなよ!一緒に頑張ろうぜ!」

九頭は桐島とガシッと肩を組んだ

「はぁ、今日からずっと掃除三昧だな、、、」

桐島は大きく肩を落とし、ため息をついた








翌日 放課後


桐島と九頭は進級担当の教師に連れられ、学校の裏にある山のふもとまで来ていた


「こんなとこきて何するんだよ?」

掃除ばかりをすると思っていた桐島は教師に訊ねる

「この山の一部は南涯高校が管理していてな 一応整備が必要なんだ」

教師は2人にほうきを渡した

「このまま真っ直ぐ山の中を道なりに進めばこちらに出てくる 道にある落ち葉や石を全て横に流していってくれ」

教師は山の中を指差したあと、右の道を指差した

「えぇ~?山の中かよ~」

九頭はつまらなさそうに言った

「ずっと学校の中よりはいいだろう それじゃよろしく頼むぞ」

教師は簡単に説明を済ますと学校に帰って行った

「、、、ん?」

九頭は教師の足元を見た

教師のポケットから紙が落ちてくるのを九頭は見た

教師は何も気づかずスタスタと歩いて帰ってしまった

「、、、、、」

九頭はその紙を拾った


「さーて、さっさと終わらせて休んどこうぜ」

桐島はぐーっと伸びながら言った

「松ボックリでも探すかな、、、」

桐島はそんな事を呟きながら山に足を踏み入れた

「なぁ桐島ぁ これなんだと思う?」

九頭は拾った紙を桐島に見せる

「ん?」

桐島は九頭から紙を受け取り、書かれている内容を見た


「、、、こ、これどこにあったんだ!?」

「え?あ、さっきの先生が落としってったんだけど、、、」

「、、、九頭、落ち着いて聞けよ、これはな、、、」

桐島はプルプルと震えながら喋る

九頭はごくっと生唾を飲んだ

「、、、宝の地図だ!!」

桐島はバーンと地図を叩きながら言った

「な、、、なにぃー!?」

九頭はもう一度地図を手に取り、まじまじと見つめる

「ここを見ろ!この山の名前が書かれているだろ!?」

桐島は地図の右上を指差す

「そ、そういえば、、、」

九頭は頷きながら答える

「そして構造上、ここが入り口、つまり現在地だ」

「お、おお、そうだな」

「そんで道がかかれてるだろ?この通り進めばこの×地点にたどり着く」

「おお!つまりここが、、、」

「そうだ、、、宝があるんだ!」

桐島と九頭は目を合わせたあと、がっちりと握手を交わした

「よっし!!そうと決まれば掃除なんか一瞬で終わらすぞ!九頭!お前はこの右から回ってきてくれ!俺は入り口から入る!」

「おう!」

2人は一致団結し、掃除を開始した






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