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  作者: 外山
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おかしい


年が明けても寒さはなかなか変わらなかった


3学期が始まり数日が経った昼休み


徒仲、野波佳、外山、北脇、九頭は学食で集まっていた


「ねえみんな おかしいと思わない?」

「確かにおかしいよな」

「おかしいわね」

「なにがだ?なにがお菓子なんだ?」

「九頭、オメーは黙ってろ」

野波佳は九頭を押しのけた


徒仲はバン!と机を叩いた

「お察しのとおりこの3学期に突入してから、、、誠哉君と歩ちゃんが一切会話をしていないのです!」

徒仲の目には涙がたまっていた

「何かが原因で仲違いしたのか、、、」

「たまたま、、、にしちゃ変よね」

外山と北脇は顔を見合わせる

「なにがお菓、、、」

「黙ってろ」

野波佳は必死で九頭を押さえつけている


「おそらく!大晦日の時ではないでしょうか!この確執の根本は!」

徒仲はどこからかメガネを取り出してかけた

「確かに、俺らと合流したあとも一言も話してねえ」

「目が合っても焦って目を離してたような、、、」

外山と北脇は顔を見合わせる

「お菓、、、」

野波佳は何も言わずに九頭を黙らせた


「きっと誠哉君が歩ちゃんを人気のないところに誘い込み、無理やり押し倒そうとしたに違いない!ケダモノ也!」

徒仲は恐ろしいモノを見たような表情を作った

「クズ野郎だな、桐島は」

「幻滅するわ」

外山と北脇は顔を見合わせる

「、、、!」

野波佳は九頭の口の中にからあげを詰め込んだ






午後の授業



「、、、で、あるからして、の理論と証明についてだが、、、、、」


徒仲達は授業そっちのけで桐島と渡部に意識を集中させていた


ちなみに席順は、

桐島が一番左の一番後ろ 窓際

野波佳が桐島の前

渡部が桐島の右

外山が渡部の右

徒仲が野波佳の右で渡部の前

北脇が徒仲の前



なので不自然なく様子を窺うのは外山が一番出来る位置だった



「、、、、、」

外山は桐島と渡部にはバレないように2人を監視していた

(まあ徒仲が言ってたような、桐島が渡部を無理やり、、、なんてこたぁねえと思うけど、確かに気になるよな)

外山はしっかりノートに板書を写しながらも気を抜かなかった



桐島はいつものように寝ているのかよくわからない状態で窓の外の方を向き、



渡部は難しそうな表情で授業を聞いていた




結局午後の授業では、何も分からなかった







徒仲達は休み時間に直接、桐島や渡部と喋りながら探ろうとしていた


「あ、そういえばさぁ、初詣行った時の事なんだけど!」

徒仲はタイミングを見計らい、切り出した

「? うん、どうしたの?」

渡部は徒仲の様子の異変に気づいたが特に気にしなかった


外山と北脇も少し話に集中しだした

野波佳は九頭が余計な動きをしないように見張っている


「人がトバァーッて来てさ!みんなはぐれちゃった時あったじゃん!」

「うん」

渡部は相槌を打った

「その時さ、誠哉君と歩ちゃん、一緒にいたみたいだけど、何してたの?」

「え、、、、、」

「、、、、、」

徒仲の問いに、渡部と桐島はすぐにこたえなかった


外山と北脇はすかさず目を光らした

「え、、、っと、、、」

渡部は桐島の方をチラッと見た

「、、、、、」

桐島は眉間にしわをよせ、考え込んだ表情で黙っている

「、、、ちょっと疲れてたから、、、お寺の横っていうか、裏側のところで休んでたの、、、」

渡部は難しそうに言葉を選びながら言った

「っ!」

徒仲と外山と北脇は目を合わせた


(マジかよ、、、徒仲が言ってた事当たってんじゃん、、、人通りが少ない場所、、、)


(誠哉も今、歩さんに目でプレッシャー与えてたし、、、)


(わ、私の歩ちゃんが、、、、、)


3人は動揺を隠せず、驚いた表情をしていた

「、、、、、?」

渡部は焦りながらも、3人の様子を不思議に思った


「そ、それはどっちから言い出した事なの、、、?」

徒仲はおそるおそる訊ねた

「え、、、?」

渡部はまたチラッと桐島を見る

桐島は先ほどと同じような表情を作っていた

「き、桐島君かな、、、」

渡部はハハハ、と苦笑いしながら言った


「、、、、、」

徒仲は急にガバッと渡部に抱きついた

「ま、麻癒!?どうしたの!?」

「あ~ゆ~み~ちゃぁ~ん!!」

徒仲は渡部の鎖骨あたりに頬をスリスリする

「ちょ!どうしたの!?」

渡部は徒仲の背中を撫でながら言った

「うぅ~、、、うぅ~、、、」

だが徒仲は渡部の問いにはこたえず、泣きついていた

「麻癒!」

野波佳は徒仲の両脇をかかえ持ち上げた

「麻癒はもうギブアップだ」

野波佳はそれだけ言うと徒仲を抱きかかえ教室を出た

「、、、え?どういう意味、、、?」

渡部がそう呟いてる内に、外山と北脇も教室を出た

「徒仲 大丈夫かよ?」

「確かにキツかったわよね、、、」

2人は優しく徒仲に声をかける


「、、、なんだったのかな?」

「さあな、、、」

渡部の問いに対する答えを、桐島が知っている訳がなかった

「なぁなぁ」

「っっ!!」

突然の九頭の声かけに渡部と桐島は驚いた

「いっ、いたの!?」

「びっくりさせんなよてめー!流れで出て行ったと思ってただろ!」

渡部と桐島は理不尽な言葉を浴びせた

「お前らってさー、付き合ってんの?」

九頭は2人を指差しながら言った


「、、、え?」

2人は声を揃えて聞き返した








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