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  作者: 外山
43/216

決定


「いっただーきまーす!!」

子供達は皆で声を揃え、手を合わせた

完成したそばがテーブルに並んでおり、皆座っている

桐島と鈴科、おばあさんも中に座っていた


「おいしー!」

「うんうん!」

子供達は互いに確認しながらそばを食べていた

「誠哉!おいしいね!」

鈴科も食べながら桐島に言った

「ん~、ま、普通だな」

桐島はおいしそうな顔で食べながら言った

「、、、ふ~ん、、、普通なん、、、」

鈴科はキラッと目を光らせた

「だっ!」

鈴科は桐島のそばの上に乗っている揚げに箸を忍ばせた

「よっし!」

見事、盗んでみせた

「誠哉も意外とマヌケだね~!いっただき~」

鈴科は揚げをパクッと食べた

「、、、、、」

すると桐島ももぐもぐと口を動かしていた

「、、、はれ?」

鈴科はふと自分のお椀を見た

揚げだけが無くなっていた

「俺から食いモノ取るのはまだ早いな」

桐島はそう呟き、引き続きそばに箸をすすめた




「ねえ誠兄!誠兄!」

箸を片手に子供は桐島に声をかけた

「ん?」

桐島はつゆを飲みながら返事をした

「今日は夜更かししてもいいんだよね!?」

「12時まで絶対起きてるから!」

子供達は楽しそうに言っている

「まあ起きれてたらな」

桐島はお椀をテーブルに置き、息をついた

「絶対寝ないよ!」

「ずっと起きてるから誠兄も起きててね!」

はいはい、とだけ桐島はこたえ、箸を置いた






「あ、ねえねえ、あれって浜さん達じゃない?」


そういって指をさした徒仲は、お面を頭につけすっかりお祭り気分で楽しんでいた


「えっ!マジで!?」

外山はすぐに指を差している方を見ていた

「む?」

浜もこちらに気づいたようだ

「薫姉さーん!」

九頭はリンゴ飴と綿菓子を両手に浜達がいる方へ走っていった

「やっと合流出来たわね」

北脇は九頭の襟を掴みながら言った


「あれ?桐島君は?」

瞬は皆を見渡しながら訊ねる

「連絡したんですけどね 誠哉、なんか来ないみたいです」

野波佳は頭をかきながら言った

「、、、、、」

(キリシマン来てないんだ、、、)

安川はチラッと渡部の方を見た

渡部はどことなく元気がないように見えた







22時も回った頃




「スー、、、スー、、、」

「くぁ、、、すぅ、、、」

鈴科孤児院の子供達はすっかり眠っていた


「やっぱりな、、、」

桐島はその様子を見て、溜め息混じりに言った「だよね~、ふぁ~あ、私も眠い、、、」

鈴科はイスに座ったままテーブルに突っ伏せた

「おい、テーブルで寝んなよ その前にこいつらどうにかしねえと」

桐島は子供達を指しながら鈴科に言った

「分かってるよ~、でも眠いんだも~ん」

鈴科は突っ伏せたままで言ったため、声がこもっていた

「ったく、、、」

桐島が呆れているとおばあさんが部屋に入ってきた

「ほほ、、、やっぱりみんな寝てしまったかねぇ、、、」

「はい、ま、いつも通りですよね」

と言いながら桐島も眠そうにあくびをした

「そうかい、、、じゃあこれは要らなかったかな、、、」

おばあさんは懐から紙を取り出した

「?」

桐島は少し気になり、おばあさんの手元を覗きこんだ

鈴科も顔だけ上げて聞いていた

「近所のお寺で歌舞伎がやってるみたいでねえ、出店もやってるみたいなんだけど、、、」

おばあさんは広告を見ながら言った

「え!?なになに!?どんな感じ~!?」

鈴科は素早くイスから立ち上がり広告をおばあさんと一緒に見た

「面白そう!誠哉!一緒に行こ~?」

鈴科は甘えた言い方をする

「行かねえよ つうか眠くなかったのかよ」

桐島も一緒に広告を見た

「つかさ、もう歌舞伎は終わるんじゃねえの?」

「そうかもしんないけどそれより出店だよ!屋台!テキ屋!」

「テキ屋って、、、俗な言い方だな」

桐島は引いた目で鈴科を見る

「無料券が数枚あってねぇ、どうせなら使ってほしいんだけど、、、」

おばあさんは5枚1セットの券を見せた

「え?でも子供達は、、、」

「この子達は私がなんとかするから、せいちゃん、良かったら行ってきてもらえるかい?愛も行きたがってるようだしねぇ」

「え、、、、、」

桐島はチラッと鈴科を見た

鈴科はウルウルした目で桐島を見つめている

「、、、分かりました おばあさんが言うなら、、、」

桐島は渋々承諾した

「悪いねぇ」

「やったー!ケッテー!ありがとうおばあちゃん!誠哉!準備しよー!」

「静かにしろよ!子供が目覚ますだろ!」






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