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  作者: 外山
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大晦日

12月31日 大晦日


時刻は12時前



渡部は自分の部屋で起きあがった

「、、、ふぁ~あ、もうこんな時間か、、、」

渡部はパジャマのまま部屋を出た




渡部が住んでいるのはマンションである

タイトル[準備]でも触れたように渡部はもともと愛知県名古屋市出身だった


訳あって、渡部が小5になる直前にここ埼玉に引っ越してきたのである





渡部はリビングに行った

リビングでは渡部の母親がタオルなどの洗濯物を畳んでいる


「おはよー、、、」

渡部はメガネを上げ、眠そうに目をこすりながら挨拶した

「全然早くありません 休みだからってゆっくり寝過ぎよ」

母は洗濯物を片手に渡部に注意する


渡部はモロに母親似である

母はメガネこそかけてはいないが外見は非常に似ていた

今は母はしっかりしているが若い頃は天然で[しっかり者]の真反対にいる人だった


ちなみに渡部の父はメガネをかけているので渡部の目の悪さはおそらく父譲りだろう


父は医者として大手の病院に所属している

もともとは名古屋の病院で医者をしていたが引っ越す時に埼玉の病院に入る事になった

その名古屋の病院と埼玉の病院は繋がりがあり、昔から互いに補助しあってきたので比較的簡単に異動する事が出来た





渡部はぼーっとした様子で冷蔵庫を開けた


「、、、あれ?いつものゼリーは?あの大きいやつ」

渡部は冷蔵庫の中に目を巡らす

「そこにないならないわよ」

「えぇ~?私朝はあれが良いっていっつも言ってるのに、、、」

渡部はぶつぶつ文句を言いながら冷蔵庫をしめた

「もう朝じゃありません そんなにほしいなら買ってくれば?」

母は素っ気なく言いながらタオルを畳んだ

「う~ん、、、、、」

ゼリーを買いに行くか悩んでいる

「、、、あれぇ?そういえばおとーさんは?今日は休みって言ってたなかった?」

渡部はキョロキョロ部屋を見渡す



「、、、お父さんは、、、凛に会いに行ったわ 夜には帰ってくるって、、、」

母は渡部の方を見ず、洗濯物を畳みながら言った

「、、、そうなんだ、、、」

渡部も母から目をそらした

「よ、夜に帰ってくるぐらいだったら、お正月に行けばいいのにね!?大晦日なんだから、年越しまでいないと意味ない気がするし、、、、、」

渡部は気を使ったように明るい声を出した

「、、、そうね」

母は洗濯物を畳む手を止めずに言った










-------------------




『、、、コラ誠哉!人のモノ盗っちゃダメでしょ?』




、、、、、え、、、、、ウェディングドレス、、、?




『せいやくんが、、、せいやくんが、、、』




泣いてる、、、のか?この子、、、




『ったく、ガキってな単純な生き物だな』

『だからかわいいんでしょ?あ~あ、私も早く結婚したいなぁ』




誰だ、、、?なんだコレ、、、




『、、、、、』




あの人、、、タキシード着て、なんであんなに暗い顔、、、を、、、、、









「うぐっ!!」

桐島は激しい頭痛で目が覚めた

「、、、また変な夢みたのか、、、」

桐島は額と全身に感じる汗を確認しながら呟いた

桐島は時間を確認する為、携帯を開いた

「16時、、、もうンナ時間かよ、、、ん?」

画面に[着信が2件]と出ていた

着信履歴を見ると、2件とも野波佳からだった





プルルルル プルルルル


「お、誠哉 起きたかよ?」

「ああ、、、なんの用だよ?」

「今日大晦日だろ?1年最後の日だしよ みんなで、、、」

「わりぃ、俺遠慮しとくわ」

桐島は野波佳の言葉を遮りながら言った

「え?なん、、、」


プチッ


桐島は電話を切った

「みんなって、、、渡部もいんだろうな、、、気まず過ぎてどんな顔すりゃいいか分かんねえよ、、、」

桐島は大きくため息をついた

「、、、そろそろ行かねえとな」

桐島は立ち上がり、布団を畳んだ







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