表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
  作者: 外山
PR
4/216

先輩

桐島と渡部の2人は少し遅れて実行部の会議室についた



ガラガラ



ドアを開けるともうすでに全員集まっていた

「遅れてすみません!失礼します」

渡部は慌ててお辞儀をし、自分の席に向かう

桐島も渡部のあとをついていった

「おいお前 遅れてきて挨拶もないのか」

実行部の中心のような男は桐島に言った

「え?あ、はぁ、、、」

桐島はだらだらと頷いてみせた

「はぁじゃないだろ 全く、遅れてきたら一言挨拶をしろ」

男のその言い方に桐島はカチンときた

「あ?さっきからいちい、、、」

「すいません!ちょっと緊張してるみたいで!」

渡部は桐島の言葉を遮り、慌てて弁明した

「ふん それならいいがな」

男は机の紙を手に取り見ていた


「渡部!そんなに謝ることねえだろ!」

「何言ってんの!遅れたのはコッチなんだから!」

桐島と渡部は小声で言い合っていた

(、、、ちっ)

桐島は面白くなさそうに席につき、置いてある紙を見た

(あいつの名前は、、、竹内か ムカつく奴だな)

桐島は怪訝な表情でその名を見ていた







その日の会議で体育祭の大体の大筋が決まった




会議を終えた桐島と渡部は帰宅しようと昇降口で靴を履き替えていた

「くっそ、、、なんだよあの竹内とかいう奴、、、」

桐島はイラつきながら下駄箱のフタを閉めた


「、、、そんなに嫌だった?」

桐島を実行部に誘った本人である渡部は申し訳なさそうに訊ねた


「ああ 何が『挨拶もないのか』だよ そんなに遅れてもねえだろうが」

桐島は竹内の言葉を思い出し、イラつきが蘇ってきた


「、、、、、」

渡部は少し寂しそうな表情になった


「だから、実行部誘ってくれてありがとな 渡部」

「え?」桐島の意外な言葉に渡部は目を丸くした

「実行部やってなかったらあのムカつく野郎を見つけるのが遅れたからな」

桐島はそんな事を呟きながら昇降口を出た


「、、、そっかぁ どういたしまして!」

渡部も桐島に続いて昇降口を出る


「俺がイラついてんのになんで渡部は嬉しそうなんだよ!」

「ん~?嬉しそうに見える~?」

渡部はからかうように桐島の顔を覗き込む

「、、、ま、まあいいけどな、、、」

桐島は照れたように目線を話した










数日後の放課後




2回目の体育祭実行部の会議がある為、桐島は早めに会議室に向かっていた



(こんだけ早く来とけば文句も言われねえだろ)


ガラガラ


会議室のドアを開けた

桐島はまだ誰もいないと思っていたが、既に1人だけ女子が来ていた

本を読みながら席についていた

座っている場所からして2年生である


(しかも俺の隣の席じゃねえか、、、こんだけ席空いてんのに隣に座るのってなんか変な感じだな、、、)

だが立っているのもおかしいので桐島は自分の席に座った


近くで見るとかなり綺麗な人だった


桐島は少し緊張気味な状態で座っていた


「、、、君さ、この前怒られてた子よね?」

女は不意に本を閉じ、桐島に話しかけてきた


「え?あ、はい、、、」

人見知りな桐島はおどおどしながら受け答えした


「ふふっ、なんか面白いね」

女は桐島を見ながらニヤニヤした


「は、はぁ、、、」

桐島はなんとなく頷いた


「君はなんで実行部なんてやろうと思ったの?」

女は本をカバンに片付けながら訊ねた


「え~、、あのですね この前遅れて怒られてたやつ、俺ともう1人いるじゃないですか?あいつが一緒にやろうって言い出したので、、、」


「へぇ~、桐島君はその子と付き合ってるの?」

「え!?い、いや付き合ってないです!」

「ははっ、慌てすぎだって!」

「別に慌ててないです!」

女は桐島をじろじろ見るが、桐島は目を合わさずひたすら否定した


「じゃあ桐島君はその子の事が好きなんだ?」

「は、はぁ~?何がですか!」

桐島は上手く否定する事が出来なかった


そうしていると実行部の人達が会議室に入ってきた

桐島は質問責めが終わりホッとしていた


「私の名前は瞬純 よろしくね」

瞬は小声で桐島に自己紹介した

桐島は実行部の紙と合わせて名前を確認した


(瞬純、ね、、、あれ?この名前、どっかで聞いたような、、、)

桐島は思いだそうと首を傾げた


「どうしたの桐島君?」

するといつの間にか席についていた渡部が声をかけてきた

「えっ?い、いや、、、」

桐島はさっきの瞬の質問のせいで渡部としゃべりづらかった

(ま、まあいいか、、、)

桐島は少し赤くなった顔をもとに戻し、何も考えないようにした







翌日



「あっ!」

教室で外山の顔を見た桐島はピンときた


「?」

外山は桐島の反応に気づく


「お前確か色んなやつ盗撮してたろ?加工して売ったり、、、」

「お、おい!ンナ事でかい声で言うなよ!」

外山はまわりの目を気にしながら桐島の口を塞いだ






2人は屋上に移動した

「え?瞬純?ああ、俺のリストに入ってるけど?」

外山はカタカタとパソコンをいじりだす

(やっぱり、、、こいつのパソコンで見たんだな、、、)

桐島はモヤモヤした気分が晴れ、スッキリした

「え~、、またたき、、、またたき、じゅん、だろ、、、」

外山はあるファイルをクリックし、ページを開いた


「これだろ?」

外山は桐島にも画面が見えるようにした


桐島は画面を見た

間違いなく昨日いた女だった


「これだな、、、」

「これがどうかしたか?」

「いやべつに、、、」

すると横に何者かの気配を感じた

「何見てるの?」

瞬だった 瞬は横からパソコンを覗き込んだ

「あっ!い、いつの間に、、、」

桐島はいきなり現れた瞬に驚いた

「これ私?なになに?2人とも私のファン?」

瞬はしゃがみ、桐島の肩を押す

「俺は違いますよ!」

桐島は立ち上がり、2人から離れた


「僕は瞬先輩が綺麗だなーって思ってました!」

外山はだらしない表情で言う

「てゆうかなんの用ですか!?屋上なんかに!」

桐島は話題を変えようと試みた

「ん~、、、私はよく来るよ?ここ」

瞬はそう言いながら風を感じていた

「それよりなんで2人して私の写真見てたの~?」

瞬はニヤニヤしながら桐島の頬をつつく

「俺のじゃないからな!外山のです!」

桐島はビシッと外山を指差した

「桐島よ、もう腹くくれや 俺たちは共犯だろ?」

外山は諭すように桐島の肩を叩く

「うっせえ!触んじゃねえよ!」

桐島は外山の顔面を思い切り殴る

「ぐふぅ!ふ、不条理すぎる、、、」

外山はそのまま倒れた


「と、とにかく、、、」

桐島は再び瞬に言い訳しようとした


が、瞬はすでに近くにはおらず屋上の出入り口のドアを開けていた

「もう授業始まるから またね♪」

瞬は手を振りながらドアを閉めた


ガチャ カチッ


「くぅ~、やっぱかわいい先輩だよな~」

外山は瞬に会えた事に感激していた

「、、、、、」

桐島はゆっくり出入り口のドアに近づく

「俺らも戻るか」

外山はパソコンを片付け、立ち上がった

桐島はドアを開けようとする


ガチャガチャ ガチャガチャ


「やっぱ開かねー!あの女カギ閉めやがった!」

桐島は何度もドアノブを回す

「はぁ!?あの真面目な瞬先輩がそんな事するかよ!」

外山は桐島を押しのけドアをいじる


だがやはり開かない


「、、、これは多分あれだ 錆びてんだよ」

「現実見ろよてめえ!くっそ~!」



その後2人はなんとかドアを開けようと試行錯誤したが、、、、、





カチッ ガチャ


「なんでさっさと携帯で俺を呼ばねえんだよ」


野波佳に頼めば良い事に気づいたのは数時間後だった






評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ