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  作者: 外山
35/216

寒中ドライブ



渡部と野波佳は場所を決め、待ち合わせていた


野波佳によると、その待ち合わせ場所は[渡部の家から桐島の家に向かう途中の公園]らしい



渡部が公園に着く頃には野波佳はすでに待っていた

「あ、ごめん!お待たせしました!」

渡部は小走りで野波佳の前まで行き、頭をさげた

「いやいいけどよ、、、なんだよそのカッコ」

野波佳は渡部の身なりを眺めながら言った

「え?え?な、なんか変?」

渡部は自分の服や髪を触った

「変っつうか、、、ずいぶん気合い入ってんなぁって思ってよ」

野波佳はニヤニヤ笑いながら言った

「え、、、べ、別にこれぐらい普通だよ!男と女子は違うの!」

渡部はやっきになって言い返した

「男と女子っつうか、、、誠哉は特別なんじゃねえの?」

野波佳はまた笑いながらヘルメットを渡部にかぶせた

「~~っ、、、、、」

渡部は顔を真っ赤に染め上げながら不満そうな表情を見せる

「ま、とりあえず乗れよ」

野波佳は原付にまたがり、渡部を誘導した

「え、、、?」

「この方が早えだろ?」

「、、、、、」

渡部はバイクの後ろというポジションが怖かった







ブロォォ、、、、、


結局渡部はヘルメットの顎ヒモをしっかり止め、後ろに乗った

「ちょちょ!ちょっと!は、速いよ!速い!」

「速くねえって!普通に30キロだぞ?遅いぐらいだっつうの!」

野波佳は声を後ろに届けるために少し横を向きながら言った

「30キロが速いのか遅いのかも分かんないよ!」

渡部は野波佳にしがみつきながら言い返した

「遅いんだよ!じゃあもう少しスピード出すぞ?」

「え?なんて?」

風をきる音のせいで渡部は桐島の声が聞き取れなかった



ブロォー!!



「ちょ、、、」

渡部は一瞬、体が後ろに持っていかれそうになった

「さ、寒い寒い寒い!!もっとゆっくりでいいよぉ!」

「俺の方が寒いっつうの!前だしヘルメットも渡部に貸したからな!」

「じゃあなおさらゆっくりでいいじゃない!」

「今日は渡部のせいで時間遅れてんだからな!文句ばっか言うなよ!」

「うぅ、、、」

渡部はそこを突かれると言い返せなかった

(でも速いし寒いし、、、怖い、、、!)


渡部は出来るだけ野波佳の背中に身を隠し、風を浴びないようにした







この物語では原動機付自転車を2人乗りする描写がありますが、法律で禁じられています

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