噴水ショー
桐島と渡部の2人は噴水広場の入り口に着いた
噴水広場の真ん中にはその名の通り、噴水があった
イベントがある日には水と光の演出で綺麗な噴水ショーを見る事が出来る
もちろん今日も行われていた
「やっと着いたねー!噴水綺麗!」
渡部は噴水広場に入るなり、すぐに噴水ショーに見入っていた
「まあそれもいいけど、それよりみんなを探そうぜ 多分入り口とは反対側のイルミネーションとかあるとこにいるだろうし」
「、、、う~ん」
桐島の提案に渡部は良い顔をしなかった
「向こう行っちゃうと、こっちからほど噴水ショー見れないよね?」
「え?まあこっちは正面だからな 一番見えるとこかもな」
「じゃあここにいようよ!」
「、、、え?」
桐島は嫌そうな表情で聞き返した
「それに疲れたし、、、あ!あそこでちょっと休んでからみんなのとこ行こ!」
渡部はベンチを指差しそこへ小走りで向かう
「、、、はぁ、まあいいけどよ」
桐島はつまった鼻をすすり、渡部についていった
下や上からから吹き出る水と周りに設置されたライトで噴水ショーは綺麗だった
動物を描いたりアニメのキャラクターを描いたり、色んな模様を映していた
「わぁ!すごいねー!」
噴水ショーを見て渡部は上機嫌だった
「、、、、、」
桐島はずっと胡散臭そうな表情で噴水を眺めていた
「何その顔!こんなに凄いのに!」
「ん~、、、まあ凄いのは分かるけどよ、、、」
桐島はイマイチ興味がわかず、ベンチにもたれた
「噴水でイルカとか描いてるんだよ?」
「、、、俺にはあんまりイルカに見えなかったんだよなぁ」
「じゃあ何に見えたの?」
「バナナ」
「、、、もぉ、ちょっとバナナにも見えたけど、、、」
渡部は呆れ顔で両肘をさすっていた
「、、、、、」
桐島は自分のマフラーを外した
「ほら これ着けろよ」
桐島は渡部の首にサッとマフラーをかけた
「え、、、?」
「なんかさっきから寒そうにしてるし、気になるからよ」
桐島は渡部の方は見ずに、噴水ショーを見ながら言った
「、、、ありがと」
渡部はフードとマフラーの僅かな間から顔をのぞかした
「でも、ホントにいいの?」
「ああ 誰かのせいで歩かされ過ぎて体は暖まったからな」
「、、、むぅ~っ!」




