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  作者: 外山
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枕元



「、、、怖いよ、真奈美ちゃん、、、」

「大丈夫よ純 昼間も来たじゃない それよりどの辺りなの?あの手袋落としたの」

小さい瞬と安川は夜の森を懐中電灯一本で歩いていた

「分かんないよ、、、ねえ、やっぱりいいよ 薫ちゃんもきてくれないし、、、」

「ダメよ 1日経っちゃうとなかなか見つかりにくくなったりするんだから 薫さんは多分アレよ またゲームしてるのよ」

小学生の頃の2人はまるで立場が逆だった


ガサガサ!


近くの草むらから音がした

「ひゃぁ!」

瞬は安川の背中にしがみつく

安川はそちらを懐中電灯で照らした

「、、、大丈夫よ 誰もいないじゃない」

安川は瞬を安心させようと優しい声で言う

「で、でも、、、」


ポン


すると何者かが瞬の肩を後ろから叩く

「ひゃわぁぁっ!!」

瞬は安川の全身に抱きついた

「キャアッ!!」

安川も瞬のあまりのビビりぶりに驚き、何者かの方に懐中電灯を向ける

「おい真奈美、、、眩しいぞ」

そう言いながら光を手で遮る

「そ、その声、、、」

「薫さん、、、?」

2人は涙目だったがおそるおそる顔を見た

間違いなく浜が懐中電灯も持たずに立っていた

「全く、、、お前らが呼ぶからこんな所まできてしまった、、、」

浜は不機嫌そうに呟きながら持っていたモノを瞬に渡す

「え、、、?」

瞬は涙目の目をこすりながら受け取った

「純はその手袋をなくしたんだろ?見つけておいてやったぞ」

浜は照れ隠しなのか、森の出口に向かって歩き出しながら言った

「、、、、、」

瞬は呆然と手袋を見つめている

「やったじゃん純!やっぱり薫さんはすごいね!」

安川は瞬の背中をさすりながら言った

「、、、うっ、、、うぅっ、、、ありがとう、、、薫ちゃん、、、」

瞬は安心からか嬉しさからか、ポロポロと涙を流しながら言った












12月25日 クリスマス



時刻は11時頃




「、、、、、」

瞬はスッと目が覚めた

(、、、ちょっと、懐かしい夢だったな、、、)

寝覚めがかなり良く、すぐにベッドから起き上がる

そして、いつも枕元に置いてある手袋を見た

(、、、浜先輩、、、真奈美、、、)

瞬はとても穏やかな気持ちになった

「そうだ、、、今日は昼から真奈美が来るんだった、、、」

瞬は準備を兼ねてリビングに向かった









「あぅ~、、、ツライよぉ、、、」

安川は机に突っ伏せる

「はい真奈美ちゃん 弱音を吐いちゃダメよぉ」

片岡は安川の首もとに氷を押し付ける

「ひゃわぁっ!す、すいません!」

安川はまたノートに向かった

安川と同じように桐島、野波佳、九頭、渡部も勉強していた


瞬のマンションの一室のリビングで


「、、、、、」

瞬は寝起きの目をこすり、もう一度現状を見た


「あっ!いつの間に、、、薫さんだね!」

「ふっふっふ、まだまだ大した事はないな」

「2人がかりでも勝てないなんて、、、」

徒仲と浜と北脇はゲームに夢中だった

「zzz、、、zzz、、、」

外山はソファーで眠っていた


「なにしてんのあんた達!?なんで私の部屋で好き勝手やってる訳!?」

瞬は何がなんだか分からず動揺していた

「あっ!じゅ、純が来たんで勉強は一旦休憩ですよね!?片岡先輩!」

安川はすがるように片岡の腕を持った

「ダメよ~、勉強を続けなさい」

片岡はいつもの笑顔のまま、安川の腕を振り払い、また氷を首もとにつける

「ひぃっ!ご、ごめんなさい、、、」

安川は震えながらペンを進める

桐島達勉強組もそれを横目に怯えながら勉強していた


「こ、こっちは勉強してるからいいとして!!、、、いやよくないけどね」

瞬は浜達の方を見た

「何で人の部屋でゲームするんですか!てゆうかそのゲームもうウチに置いてますもんね!私一切しないのに!」

「おお、起きたか ずっと分からなかったシヴァーナのマテリアルの入手方法が分かったぞ」

浜は嬉しそうに瞬に報告した

「そのゲームが分かんないですから!もう!勝手がすぎますよ!こんなにいっぱい呼んで!」

瞬は後輩達を指しながら怒鳴りつける

「うむ、まあ気にするな」

浜は特に瞬の方を見る事なく聞き流した

「気に、、、!!、、、まあ別にいいですけど!?」

瞬は浜の態度に呆れ果ててしまった

(もう、、、せっかく昔の事、思い出してたのに!)

瞬は部屋のキッチン側の近くのイスに、スネたように座った

「、、、、、」

浜はそれを横目で見ていた

「、、、、、」

安川もノートを見ているフリをしながら瞬の方を気にしている


「、、、もぉ」

(いっつも勝手なんだからあの2人は、、、しかも今回は桐島君達や片岡先輩まで呼んで、、、)

瞬はすっかりご立腹な様子で腕を組んでいた

そこにおそるおそる様子を窺うように浜と安川が手を後ろに組んでやってきた

「、、、何?」

瞬は不機嫌な表情と声色で訊ねる

「なんだ 怒っているのか?」

「別に!」

瞬は浜の問いにフンと顔を背ける

「純!」

「何?」

瞬は顔を反らしたままこたえる

「純!」

「だから何?」

安川の呼びかけに瞬は再び前を向く

「じゃ~ん!」

安川は口で出した効果音と共に紙袋を両手で前に出した

浜も同じように瞬に見せるように出した

「、、、え?」

瞬は目を丸くした

「クリスマスプレゼントよ!純への!」

安川は楽しそうに言った

「クリスマス、、、プレゼント、、、?」

瞬は呆然とした表情を浮かべていた

「タイミングがおかしいのは分かる だが渡すのを忘れるのは困ると思ってな」

浜はいつもの調子で言った

「、、、あ、ありがとう、、、」

瞬は2人から受け取った

「じゃあさ!開けてみてよ!」

「え?今?」

「うん!浜先輩が何をプレゼントするのか私知らないんだ!」

「うむ、私もお前のは知らんぞ」

「、、、じゃあ出してみよっか」

瞬は安川と浜の要望にこたえ、その場で同時に取り出す事にした

「純は寒がりだからさ 防寒出来るモノにしといたよ」

「うむ 私もだ 毎年寒い寒いと騒がしいからな」

「防寒具か、、、じゃあいくよ せーのっ!はい!」

瞬は2つ同時に取り出した

「、、、え?」

3人はがっつり声を合わせた

「私のが、、、白のマフラーで」

「私のが水色のマフラーだ」

安川と浜は互いのプレゼントを指差しながら言った

「、、、ちょ、ちょっとぉ!先輩モロかぶりじゃないですかぁ!!」

「知らん!大体なんでお前、白なんだ!」

「純には白が似合うじゃないですか!」

「こいつは昔から水色が好きだったろ!」

「それは知ってますけど、、、!!」

2人は激しく言い争いを始めた

「、、、ふふっ」

瞬はそれを見ながら笑った

「そうだ お前はどっちがいいんだ?」

「そうよね!大事なのはむしろそっちだし!」

浜と安川は必死な表情で瞬に訊いた

「、、、ありがとう」

瞬は2つのマフラーをギュッと抱きしめた

「どっちも、大事にするね」

瞬は、普段なかなか見せない優しい満面の笑みで、浜と安川に言った

「え、、、あ、そう、、、?」

「ふむ、、、ならばいい」

安川と浜は照れ臭そうにこたえた

「ふふふ」

瞬は嬉しそうにマフラーを眺めた

「、、、、、」

「、、、、、」

それを見て2人は安心した

「、、、ひぃゃーーっ!!」

安川は急に叫び声を上げた

「また勉強をやめているわね~ 冷やピタを張らないと分からないみたいね~」

片岡はペタペタと後ろ首に冷やピタを貼り付けた

「す、すすすすいません!勉強戻りますから外していいですかぁ!?」

「あと2ページ終わったらいいわよ~」

安川は苦しみながら勉強に戻った

「薫さん薫さん!死にそうだよ!」

「なに!?あんなにHPあったのにか!?」

浜は徒仲に呼ばれゲームに戻った


「、、、、、」

瞬は浜と安川の様子を眺める

「ありがと、、、真奈美ちゃん、薫ちゃん」

瞬はまたマフラーを抱きしめ、そっと呟いた






















































「瞬さん!俺へのクリスマスプレゼントは!?」

「え?外山君に?何もないけど、、、」

「なにぃぃ!?じゃあ昨日の情報嘘だったんですか!?」

「し、知らないよ、、、」






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