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  作者: 外山
15/216

修羅場

「えっ、、と、、、2人は知り合い、、、?」

渡部は桐島と西野に訊ねる

「いや違うよ、え~、桐島君?だっけ?彼の落とし物を拾っだけだ」

「ああ、、、」

桐島は2人の様子をうかがいながら返事をする

「2人は?」

次は西野が訊ねる

「私達は同じクラスで、、、はい」

渡部はたどたどしくも説明する

「2人はなんなんですか?」

桐島は西野の方を威圧的な目で見ながら訊ねる

「歩は俺の中学の時の後輩だ、な?」

西野は渡部に笑いかけながら話をふる

「は、はい、、、」

渡部はどうしていいか分からずオロオロしていた

「、、、ふ~ん、そうですか 拾っていただいてありがとうございました 渡部、教室戻ろうぜ」

桐島は西野に背を向け、渡部にそう言いながら歩き出した

「あ、、、で、でも、、、」

「俺は歩と待ち合わせしてたんだよ 悪いな」

西野は桐島の背中に向かって言った

(、、、待ち合わせ、、、?それに歩、歩、って、、、)

桐島は自分でもよく分からない苛立ちを感じていた

「そうですか じゃあお好きなように」

桐島は背を向けたまま冷たく言い放ち、その場を去った







渡部と西野はまだ騒がしい学校の周りを歩いていた

「なんかすげえ自由な学校だよな~、提灯とかあるし」

西野は笑いながら提灯を触る

「確かに自由な感じですね ゴールデンウイークにも学園祭みたいなのあるんですよ?」

渡部は少し得意気に話した

「ははっ、遊んでばっかりだな!」

「勉強もちゃんとしてます!」

2人はそんなたわいもない会話をしていた



「ところでさ、歩って今、彼氏いる?」

西野は先ほどまでに比べ、真面目な声のトーンで言った

「えっ?か、彼氏ですか?」

「おう、ちなみに俺は彼女いないんだけどね」

「そ、そうなんですか、、、私もいないです、、、」

渡部は小さく首を振りながら言った

「そうか、、、良かった!」

「えぇ?」

「じゃあ今狙い目って事じゃん!」

西野は冗談っぽく、ニカッと笑った

「ふぇっ?ね、ねら、いえあの、、、も、もう!からかわないでください!」

渡部は顔を真っ赤にしながらぷいっと顔をそらした

「からかってねえって 本気だよ俺は」

「、、、え、、、?」

渡部は真剣な顔と声の西野に驚いた

「、、、歩」

西野は渡部の両肩に手を置いた

「は、はい、、、」

渡部は緊張気味に返事をする

「、、、久々に会っていきなりなのは分かってっけど、、、、、俺と付き合ってくれ」









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