表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ゲームの世界(異世界)へ、モブ(子供キャラ)として転移してしまった  作者: 厘/りん


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

38/60

38 レンは仲間に加わった! 【HP回復カプセル】を作った!


 

  「さっそくだけどパーティーを組むよ。ぼくがリーダーでいいかな?」

 アッシュは勇者なのに控えめだ。

 「もちろん!」

 「はい」


 「よろしくお願いします」

 深々とアッシュは頭を下げた。俺達も同じく頭を下げる。

 「よろしくお願いします!」

 「よろしくお願いいたします」


 「ぼくとレミさんが攻撃して、レンが後方で補助してもらう」

 三人で頷く。 欲を言えば、攻撃魔法と回復魔法の使えるひとがいればいいだろうけど。回復魔法か……。

 

  「そうだ! ちょっとアイデアを思いついたので、ここでやってみてもいいかな!」

 「え、ええ。どうぞ?」

 急にアイデアを思いついた! 二人は驚いていたけれど急いでやってみたくなった。

 

 

  俺はフロアの床に座り込んで、マジックバッグから道具を取りだした。

 「ええっ、と……」

 薬草や花に木のみ、【魔力のツボ】に【魔道具(赤黒い石や材料)】を入れてみる。


 「イメージが大切……。あんな感じで、形は……よし!」

 俺は【魔力のツボ】のフタを閉めた! そして形を明確に思い浮かべて……念じる!


 ヒカッ! ボンッ! 

 

  「うわっ!」

 一瞬光って、ポン! と【魔力のツボ】から煙が出た。……できたかな?

  【ステータス画面】を見ると【HP回復カプセル】と書いてあった。無事にできたようだ!


 フタを開けて取り出すと、イメージ通りの形にはできたようだ。手に持って、顔より高い位置にあげて確認した。

 「それはなんだい?」

 アッシュは俺に近づいて、出来上がったものを珍しそうに見ていた。


 「これは回復ポーションを入れた、カプセルだよ! 投げると割れて、対象者のHP回復をする!」

 俺は【HP回復カプセル】を二人に見せてみた。

 「へえ――! 初めて見た。レンはすごいね!」

 アッシュは俺の作った、【HP回復カプセル】を興味津々で見ていた。レミさんはじっくりと見て「すごいです!」と言った。


 「どう使うの?」

 アッシュに渡してみるとさっそく使い方を聞いてきた。開けようとしていたけど、開かないようになっている。

 「対象者の名前を言って、この【HP回復カプセル】を投げるとその人の真上まで届いて、割れて中身が出ます! そうすると対象者はHP回復をします」

 二人はポカンとして俺の話を聞いていた。なにか変なこと言ったかな……?


 「【薬草 配合師(やくそう はいごうし)】と【魔道具士(まどうぐし)】の技を掛け合わせて、できたものです!」

 そう! こういうの、やってみたかった!!


 「レン……。君は、ちょっと? いやだいぶ、すごいよ」

 アッシュは苦笑いのような顔をして言った。はい、と言って【HP回復カプセル】を返してくれた。

 「いつもながら、レン様には驚きますわ」

 まだ慣れませんけどね。とレミさんは言った。


  つい、楽しくてアイデアが思いつくまま作ってしまった。ちょっと転移前の世界にあったモノのまねだけど。

 「何個か作ってみる」

 そう言って俺は作れるだけ【HP回復カプセル】を作った。


  「レミさん。レンはいつもあんな感じ?」

 「ええ、そうですね」

 アッシュはレミさんと何か話していた。俺は【HP回復カプセル】を作るのに、夢中になっていた。



 「できた!」

 いくつ作っても無駄にならないので、たくさん作った。これでボス戦は大丈夫……と思う。俺は道具をしまって、アッシュとレミさんに話しかけようとした。

 「アッシュ、レミさん! お待たせしました!」


  「モフモフ……、可愛い」

 レミさんはうっとりと、橙の精霊を手あたり次第に撫でていた。

 「もふもふ、もふもふ」

 アッシュは床に転がって橙の精霊に、埋もれそうになっていた。


  「だめ――!」

 俺はレミさんとアッシュに、苦いお茶(正気になるお茶)を飲ませた!




 「危ない。モフモフ廃人になる所だった。もう行きましょうか……うぷ」

 レミさんはよほど、()()()()()()()が苦かったのかお水を飲んだ後、ハンカチで口を押えている。

 「行きましょう……!」

 アッシュはよろよろと立ち上がって歩いた。俺の苦いお茶でHPが下がってないといいけれど……。


『ピピッ!』

 床に転がっていた、橙の精霊のリーダーのお腹からルビーがトッ! トッ! と出てきた。

 「ルビー! よく眠れたかい?」

 かがんで人差し指を床へ差し出すと、ルビーが乗ってきた。肩近く運んであげると肩に乗った。


『よく眠れたピ!』

 俺が指で頭を撫でてあげると、気持ち良さそうにしていた。

 「小鳥が話している……」

 アッシュが、言葉を話している小鳥(ルビー)を見て驚いたようだ。一の塔では入れ替わりで会えなかったからだな。


『話は全部聞いていたピッ!』

 ルビーはアッシュに向かって話しかけた。寝ていたのではなかったのか。

『私が力になってあげようピ!』


 そう言ってルビーは俺の肩から床に下りた。

 「ルビー?」

 力になるってどういうことだろう……? 少し歩いて立ちとまった。


 「あ、姿が……」

 レミさんがハンカチをしまって呟いた。ルビーは小鳥の姿から人間の女の子の姿に変身した。


 「女の子に変わった!?」

 アッシュは小鳥から女の子の変わったルビーを見て後ろへ一歩下がった。

 

 ルビーは赤い目、赤い髪の女の子になって俺達に微笑んだ。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ