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フンバーガー

 ハンバーガーッ!!


 それは、レタスや肉、トマトといった具材をパンで挟んだ、定期的に食べたくなる料理の一つ。


 特に専門店で出されているハンバーガーは、写真通りにパンも具材もブ厚く、非情に食べ応えがある。(まあ・・・それなりにお高いが。)



 と言う訳で、たまたま落ちていたハンバーガー専門店のチラシを見て、急に『ハンバーガーが食べたい』という欲求が強くなったフンコロガシは、早速ハンバーガー作りに取り掛かる事にした。


 「よし、まずはパティから。」


 パティ・・・つまり、肉!!


 ハンバーガーのメインとなる具材!!


 そうして彼が作業台の上に出したのは、スーパーから盗んで(借りて)来た『ハンバーグの(もと)』と牛乳、卵、精肉店から盗んで(頂いて)来た『牛ミンチ』50グラム、塩、そして・・・今朝その辺に落ちていた『犬のうんち』30グラム!!


 どうやら、パティがどこにも売ってない上に、どう作れば良いのかも分からないので、代わりにハンバーグを作って挟むようだ。


 これ等全てを大きなボウルにぶち込み、手早くこねくり回していく・・・!!


 中々、力のいる作業である。


 やがて、全ての材料が一つに纏まると、今度はそれを持ち上げて・・・


 「フンッ!!」


 ボウルの底に思いっきり叩きつけたッ!!


 決して食べ物を粗末にしている訳ではない。


 これは『空気抜き』・・・美味しいハンバーグを作る、立派な作業である。


 「フンッ!!フンッ!!・・・ふぅ。」


 五回やって、終了。


 後は焼くだけなので、一旦放置。


 お次は、農家から盗んで(借りて)来たレタスとトマトを切っていく。


 とはいえ、作るハンバーガーは一つ。


 輪切りトマトは一つで充分だし、レタスは手で千切るだけなので、すぐに終わった。


 パンは、焼きたてのヤツをパン屋から盗んで(頂いて)来たばかりなので、トースターを使う必要無しッ!!


 と言う訳で、ハンバーグを焼いていく。


 用意する物は、蓋付きフライパン。


 そこの真ん中にさっき作ったハンバーグをドンと置き、水を少々入れ、蓋をして蒸し焼きにしていく。


 両面、良い感じの色に焼けたら完成・・・・・・彼特製のハンバーグ・名を『フンバーグ』ッ!!


 ここまで来たら、後はもう挟むだけ!!


 底面のパンを置き、具材を乗せるとこにマヨネーズをブリュリュ。


 その上に千切ったレタス数枚、フンバーグ、トマト、残りのレタス全部の順番に乗っけていく。


 最後に、一番上のパンの具材と接する部分にマヨネーズをブリュリュっと捻り出せば・・・・・・


 「・・・あれ?」


 ブリュリュっと捻り出せば・・・・・・


 「あれ?まだある筈なんだけど・・・容器に引っ付いているのかな?」


 どうやら、マヨネーズの量が少なくなっているせいで、出が悪くなっているようだ。


 ここはひっくり返して少し待った方が・・・・・・と、思っていたその時ッ!!


 ≪ブッチチチッ・・・ブッ!!≫


 突如響き渡る、人間の脱糞音にも似た音声。


 フンコロガシが容器を押したら、急に少量のマヨネーズと共に排出したのだ。


 まあ、何はともあれ・・・


 完成・・・!!彼特製のハンバーガー・名を『フンバーガー』・・・!!


 具材のフンバーグが結構な厚みなせいか、かなりボリューミーに感じる見た目だ。


 一つでお腹いっぱいになる事間違いなし。


 ポテトとコーラがあれば、完全にハンバーグ専門店のそれである。


 それでは、いざ・・・実食タイム!!


 相変わらずテーブルとかは無いので、そのまま作業台の上で頂く。


 「いただきま~す!!」


 そう言って、ガブリと大きく一口。


 「ん!!」


 瞬間、口の中いっぱいに広がるフンバーグの肉汁と独特の香り。


 ミンチとうんちのマリアージュがもたらした、奇跡の旨味!!


 シャキシャキレタスの食感とトマトのさっぱりした味が、良い感じにフンバーグを引き立てており、挟んでいるパンが具材全てをきちんと纏め上げている。


 当然、フンコロガシが出した評価は・・・


 「ザ・シット!!」


 最高だった。


 「(レタスのシャキシャキした食感と噛めば噛むほど溢れ出るフンバーグの肉汁が、僕に咀嚼する喜びを教えてくれている!!よく『30回噛んでから飲み込みましょう』的な事を聞くけど、これなら40・・・いや、50は噛んでいられる!!それくらい、旨味がどんどん溢れて来ているッ!!美味い・・・美味過ぎるッ!!)」


 普段はだるくて30回どころか、10回も噛まずに飲み込んでしまう彼だが、今回に限っては一口につき50回以上の咀嚼!!


 総咀嚼数は驚異の300越え!!


 よって、食事時間はフンバーガーオンリーにも関わらず、今までで一番ロングなものに。


 だがこれは、『時間の無駄な消費』ではない。


 食事を摂りながら、心身共にリラックスした時間を過ごせたのだから。


 これぞ、スローライフの真骨頂!!


 完食したフンコロガシは、とても満足そうな表情をしていた。






 しかし、後に控えている『片付け』は地獄!!


 ボウルに付いたミンチの脂が、洗剤を付けて洗っても中々落ちない!!


 「シィット!!」


 リラックスタイム・・・・・・オジャン!!

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