神様なお客様
なんだろうかこれは。
鳥にしても、こんな種類の鳥は見たことない。
というか、色もそうなんだけどさ。
結構でかいぞこれ。
俺の身長×2くらいはある神鳥だぞこれ。
いや、シャレを言いたいわけではないんだけどさ。
というか神鳥ガルーダって書いてたけど、神の鳥が出てきちゃって大丈夫なの?
「…我を呼び出したのは貴様か?」
…あーあ、これ死んだパターンだな、いや死んでるんだったか。
とりあえず返事くらいはしとくか。
「…みたいですね(笑)」
いやぁなんて言えばいいかわからんわこれは。
「みたい?我を呼び出しておいてその解答はなんだ、死にたいのか?」
死んでるんだよなぁとか思いながらも、また殺されるのは勘弁なのでとりあえず話を理解することから努めよう。
「いや、あの、そこにある本に書いている言葉を読んだらあなたが出てきまして、これが呼び出したというのであればそうなんですけれども…」
頑張れ俺のコミュ力!
大丈夫、丁寧にお客様に話せば伝わるはずっ!
お客様は神様って言うしょ、これはほんとに神様らしいけどっ!!神鳥だもんっ!!
「…ふむ、あの本から文字が…我を呼び出しても…」
ぶつぶつと独り言のオンパレードをしている神鳥だが、とりあえずちゃんと話は伝わるらしい。まだ救いだね。