10話 先輩の記憶力が頭おかしいんだが………?(☆800)
〜町の裏通り〜
「この道を通って行く」
「旧市街地では…ここになっていたが」
目の前に少し開けた通り。
エルウェンが指差す。
「大群は通るだろう……エルフかな」
カルラを私にそう言った。
奴らはそう言う。
いや……。
そもそも何でそんなことが分かる?
「なぜ分かる?」
「勘だ」
「もしその道をそれがなんだかを確認するとなると……」
「数年分の奴らのデータが必要になるはずだが…」
「いったい何日前の話の部分を……」
「と言うか何十日前のことだと思ってるんだ」
「それを覚えている?」
「覚えている」
「よし今だ そこを通れ!」
合図とともに大群が通って行く。
ドンッ!
その重さは同時に大きな衝撃音が辺りを包んだ。
「何だ…?!」
部下に確認をする。
「エルウェン総長!」
「よく戻ってきた」
「報告によりますと」
「地下に爆発物が存在していたようです」
団員が伝える。
「……」
「そんな ここまでやってきたというのに…」
「くそどうしてだ」
「これでは動かないではないか」
「……っ 誰だ!?」
「一人か……?」
エルウェンの警戒が思わず緩む。
「なんだその格好……」
すでに捨てられていた装備。
それを身につけた冒険者。
「団長! そんな奴に構わないで下さい!」
私の目はカルラをみていた。
「どこで拾ってきんです……それは私が捨てたもの」
「何をやってるの……あいつ」
「……スチャ」
そいつはそろそろ装備品をつけた。
動かないはずのオーパーツ動かし始めた。
「なっ……!」
「あの装備品!?」
「あんな使い道が…」
「知らなかった」
エルウェン「戦ってもらうしかないだろう」
エルウェン「誰か知らんが」
団員A「総長殿!?」
エルウェン「私は十分落ち着いている」
団員A「だったら……」
「この場所の警備を強化するしかない」
「はっ」
あの人の言うとおりにしていた。
あの人の記憶力はどうかしている。




