9話 先輩は気付かないふり得意ですね……。(★660)
カルラ「……」
ガタンゴトン。
ずっと見てた。
あなたが窓の外と同じ方向をずっと向いていたことも。
カルラ「いい匂いがする」
とか言ってたことも。
、全部知ってるんだから。
団員「騎士団長! ここが例の現場になります」
団員「騎士団長?」
エル「はっ……なんでもない」
襟をただす。
私たち騎士団は取り逃したあの盗賊娘と先輩を追っていた。
エル「フム まだ温かいな」
エル「昨日まで使っていたと見受ける」
団員「はい」
団員「ここで獲物を取り」
団員「野宿をしていたものと思われます」
町の外れ。
森の近く。
団員「騎士団長」
団員「こっちにモンスターの残骸があります!」
エル「見せてみろ」
エル「これがそうか……」
エル「何体か刈られているな」
イノブタと言うモンスターが何者かに倒されていた。
エル「?」
エル「どこにも目立った傷跡がない……」
エル「まるで生きてるみたいだ」
団員「それは言い過ぎです団長」
エル「うーん……」
エル「こんな綺麗に獲物をころせるものなのか?」
エル「いやそもそも」
獲物を殺す時に外傷がどうなんて考えやしない。
それにこんな雑魚敵までそんなことを考えていたらキリがない。
これを刈った先輩はいったい。
いつそんなスキルを……。
エル「おーいまだ調査を続けるぞ」
エル「彼らの足取りを追うんだ」
私はエルウェン。
一応、騎士団長です。
元々は違う職業していただったと思う。
もうあまり覚えていない。
あることがきっかけで気付いたらこの職業をやっていた。
というのはよくある話ってやつ。
耳から顎の一番低い部分まで5.7cm。
青毛のショートヘア。
いつも同じ美容室で切ってもらっている。




