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7.レベルアップ方法を探します!

 



『エンカウント石とは、妖精を召喚し契約を結ぶ時に用い、その契約成功率は99%を超える。しかし、その貴重さは(きん)に匹敵し、また1度の召喚でも大量に消費する。』



『魔法石について』とまたもや分かりやすい題名の本を開いてエンカウント石のことを調べる。

 お父様から衝撃の我が家の経済事情を聞いた私は、再び書庫を訪れていた。



 なんだって!?

 妖精と契約出来ないなんて、スタート時点で躓いているようなもんじゃない!?


 それと、追加のようにまたもや衝撃の事実をお父様から伝えられた。


『実は、クラリスにこの歳になっても家庭教師がいないのも家計がひっぱくしているせいだ。普通は5歳までには、早い家は3歳くらいから家庭教師がついて授業をしているものなんだ。すまないな…。』



 なんと、私は一般的な貴族の家庭よりもだいぶ教育が遅れているというのだ!?

 そうだよねー。

 6歳になっても文字も見たこともないなんて、よく考えたら前世でもおかしいもんね。

 ていうか、文字くらいお母様かお父様が教えてくれたってよかったんじゃないの?



 …とまあ、こんな感じでエンカウント石購入→妖精と契約→レベルアップ!!

 っていうのは無理なことがわかったから、他の方法を調べに来たのだった。



 ぺらぺら。

 本をめくっていると、エンカウント石の別の獲得方法がわかった。


『妖精大会に出場し、勝利することによって得られる。』



 これも、妖精がいないと無理じゃん!!

 エントリーすらできないよ!




 よし。

 もう、レベルアップは諦めよう。

 スタミナアップの方向にシフトしよう。



『1000㎞走るごとに1アップします』



「もうなんなの!!この世界!!転生はチートじゃなかったの!!」


 あまりの解決方法のなさに私はキレて、本を投げ出した。



 そうだ!

 ここはゲームと同じ世界なんだから、裏技とかあるんじゃ…

 うん!きっとあるよ。

 なかったら、もうあきらめる。

 来世から頑張ることにする。




 はんば、自暴自棄になった私は思いつく限りのいろんな種類の運動をし始めた。


 なわとび、懸垂、反復横跳び、フラフープなどなど。

 この世界には、浸透していないようなものを中心にやってみた。

 みんながやったことのあるものだったら、きっと本に書いてあるもんね。



 日も暮れた頃、ありとあらゆる運動をした私は、再び水晶に手を触れてみた。




 クラリス・カルヴァート


 レベル 2

 性別 女

 年齢 6


 スタミナ 12

 HP 60

 MP 60

 攻撃力 3

 回復力 60

 コスト 8


 潜在スキル

  体力譲渡

  魔力譲渡


 獲得スキル

  なし





 レベルが1上がっていた。

 もう、本に書いてあることなんて信用しないんだから!!
























 画期的なレベルアップ方法を見つけた私は1年後、そのレベルは100を超えていた。






少し駆け足になってしまいましたが、これでクラリスの1人舞台は終了です。次回からは、新キャラクターが登場する予定!

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