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6.衝撃の事実を知ります!

 



 よくよく読んでみると、レベルもスタミナも別の方法で上げることができて、どちらも一緒に増加していくってことらしい。

 レベルは戦闘によって上げられるとも書いてあった。

 まったくもう!

 もっと分かりやすく書いてよ!

 え?

 十分わかりやすく書いてあるって?

 私の読解力がないだけ?



 …とにかく、まずはその戦闘方法を知らなくては!

 さっきの本のあった棚を見回してみた。


『戦闘について』


 なんかそれっぽい本があるぞ。

 でも、すごい古くてかび臭い。

 うわ!

 開いたらところどころ虫食ってるし。



 …ふむふむ。

 その本には要約すると、戦闘には自分自身で戦う場合と、契約した妖精とともに戦う場合があるということが書いてあった。

 基本的には魔物を倒すことによって得られる経験値でレベルが上がっていくっぽい。



 魔物か…

 攻撃力3の私でもスライムくらいなら倒せるのかな。

 いやいや。

 仮に倒せたとしても、そんなに都合よくレベルの低い魔物にしか出会わないってことはないでしょ。

 即、ゲームオーバーのバッドエンドしか待ってないよ!



 よし!

 妖精と一緒に戦う方向性でいこう。



 ってことで、めずらしく家に帰って来てるお父様に妖精との契約方法を聞いてみることにした。



「ねえ、お父様。妖精とはどうしたら契約できるの?」



 お父様のイケメンさには、結構免疫がついてきたぞ。

 そんなに緊張しなくなったしね。



「お、クラリス。この前の大会で興味が湧いたのかな?妖精との契約には、募集をかけて条件にあった妖精と書類などの事務的な手続きで行うものと、エンカウント石という魔法石で呼び出して行うものがあるぞ。」



 前者はリアリティ溢れる感じで後者はファンタジー感すごいって感じで対象的だなー。

 思ってたより、結構簡単に契約できそう!



「でも、最近は募集をかけてもほとんど集まらないから、エンカウント石を使う方法が一般的だ。」



 あ、そうなんだ。

 ファンタジー世界で妖精が仕事の面接受けてるって状況、ちょっと見てみたい気もしたけどなー。



「じゃあ、エンカウント石ってどうやって手に入れればいいの?わたしもほしいわ!」

 

 

 私がわくわくしていると、お父様は少し困ったような顔をした。



「魔法石店で売っているから買えば簡単に手に入る。…だか、うちでは買うことが出来ないんだ。」



 なんだ。

 普通に売ってるんだ。

 伝説の石とかじゃなくてよかったよかった。



 …って、え??

 うちでは買うことができないだって?

 私は、驚きのあまりお父様を凝視した。



「…うちには、エンカウント石を買う金がないんだ!」



 なんだって!?

 金がない!?

 うちって貧乏貴族なの!?



 誰だよ?

 前途がイージーなんて言ったの?

 はい、私でした。


 

  訂正します。

 前途は無理ゲーのようです。






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