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華佗の話。

作者: エンゲブラ
掲載日:2026/05/31

華佗(かだ)(?-208)

中国後漢末期の「神医」。字は元化。


三国志には、「正史」と「演義(=後世の脚色版。フィクション多数)」があり、後者にも登場するため、架空の人物とも勘違いされそうな名医・華佗。


一瞥(いちべつ)しただけで、患者の症状から寿命までピタリと当てる「望診」の技術に、「麻沸散(まふつさん)」という「全身麻酔」まで操ったという記録まで残っている「人間オーパーツ」である。


腕を買われ、侍医として曹操に仕える。

しかし、本来の士大夫(=貴族階級)としての扱いを受けられないことに不満を持ち、嫁の病気を理由に帰郷。そして嫁の病気が「詐病」であることが曹操にバレ、処刑となった。


刑の間際、看守に自身が書き溜めた医学書を授けようとするが、看守が罪を恐れ、受け取りを拒否。華佗は泣く泣く、それらを自ら焼き払う(そのため、時代を何世紀も跳躍した「神の医術」は、ここで失伝してしまう)。―― これが「正史」で描かれた華佗のエピソードだから、恐れ入る。


以降、「全身麻酔」の技術が復活するまで、人類は1600年ばかりの歴史的空白を待つこととなった(ちなみに華佗が関羽に施術したという話は「演義」のフィクション)。


◇


―― さて、ここまで整理すると思い浮かぶのが、「華佗って転生者、もしくはタイムリープした人間じゃね?」という疑惑である。


士大夫としての教養だけでなく、鍼灸や薬学の技術にもすぐれ、何といっても「望診」の技術がすごい。正直、現代の医師でも華佗レベルは、なかなかにいないのではないか。


となると、小説の主人公としては持ってこい。

華佗を主人公にした作品なら、なろうでもいけるのではないかと。


念のために調べたら、なろうでも1作品だけ、華佗が主役の作品があるようだが、こちらは5話完結(しかもなぜか脳外科医設定)。本格的に書くならいけるやんと思ったが、さらに探索の目を外部に広げたら、ピッコマに『転生した外科医~華佗伝~』と『憑依ドクター・華佗』という(同一原作者による)スマホ漫画をピッコマで無事発見。


……これにて、独占的なアドバンテージは完全に消失。アイデアの供養のために、とりあえず無料話数分だけは読んでみるとするか……。


華佗が現代に転生し、検査なしに「望診」をバンバンかます作品も、ありっちゃありか。小学生編あたりから始めて、近所のじいさんばあさんの寿命をバシバシ当てて、「死神」というあだ名で幼少期を過ごす。―― という始まりで。

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