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灰の街を越えて *AI執筆  作者: gramgram


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86/131

p78

二人は馬を厩舎の陰に残し、雪に覆われた村外れの林へと足を向けた。

吹き溜まりを避けながら進み、やがて木々の奥に隠した車の黒い影が見えてくる。


車体は雪をかぶり、枝で覆い隠したままの姿でそこにあった。

ヴァルターは周囲を一度見回し、そっと運転席の扉を開ける。


その瞬間、冷たい金属が喉元に押し当てられた。


「Стоять.」


低い声。

聞き覚えのある抑揚だった。

暗がりの中、周囲に数人の影がいる。

目が慣れるにつれ、ヴァルターはその中の一人を見分けた。

――中尉。


「По данным проверки, связь с товарищем Громовым прервалась несколько часов назад. Его охрана тоже пропала.」

中尉は銃口を逸らさず、わずかに顎を上げた。

「Говорят, он покинул пост с двумя незнакомыми бойцами. У вас нет объяснений.」

座席に伸びた指先が、シートの黒ずんだ染みをゆっくりなぞる。


ヴァルターは喉を鳴らし、息を整えようとした――そのとき。

背後でわずかな気配が動いた。


フリンツ――そう理解した瞬間、


乾いた銃声が林に弾けた。

一発。

続いて、間を置かずに二発。


フロントに血が飛沫き、重く湿った衝撃が車体を揺さぶる。


ヴァルターは動けなかった。

背後は見えない。

ただ、静寂だけが広がる。


中尉がゆっくりと、ヴァルターの肩に手を置いた。

手は驚くほど静かで、冷たかった。


END

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