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灰の街を越えて *AI執筆  作者: gramgram


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p7

ヴァルターは地下には降りなかった。

代わりに、廃屋や瓦礫の陰を転々としながら、戦闘を避けて数日間を過ごした。

食事はできる限り切りつめ、水は雪を溶かしてしのいだ。

夜は冷え、昼は煙と灰が漂っていた。


砲撃は絶えなかった。

だが、それだけではない。

乾いた破裂音に混じって、断続的な銃声が響く。

叫び声。命令の怒鳴り声。

敵の攻勢が本格化したことが、音でわかった。



ある日、すぐ近くの建物で戦闘が始まった。

窓ガラスが砕け、火薬の匂いが風に乗ってきた。

ヴァルターは息を殺し、裏手の廃屋へ退避した。


そのとき、崩れた壁の向こうから、かすかな呻き声が聞こえた。

ヴァルターは身を低くし、割れた窓枠の隙間を覗く。


壊れかけた木製のベッドに背を預けるように、若い兵士が座っていた。

片膝を立て、不自然に伸びたもう一方の脚から、熟れたプラムのような染みが

床に広がっている。


帽子の中央には赤い星。


ヴァルターはしばらく立ち尽くした。

彼を連れて出れば、投降の意志を示せる。

だが、赤軍の捕虜になっても、命が助かる保証はない。



- 負傷兵を連れて投降する →P.8

- 負傷兵を置いて移動する →P.9


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