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灰の街を越えて *AI執筆  作者: gramgram


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53/131

p52

ヴァルターは泥を蹴り、正面の地獄を避けて左手の低地へと飛び込んだ。

かつて豊かな実りを見せていたであろう麦畑が、戦火に焼かれ、黒く打ち捨てられている。

対戦車壕の巨大な裂け目を迂回し、ドイツ軍陣地の側面を突く——それが唯一の

活路に見えた。


だが、泥にまみれた麦の茎をかき分け、進撃路を外れて走るヴァルターの視界に、最悪の光景が飛び込んできた。


「……しまっ、た……」


低地の先、ドイツ軍が対戦車壕を守るために配置した、複数の機関銃座がこちらを向いていた。進路を外れて逃げ込んできた敵兵など、格好の標的でしかない。

ここは、防御火力が一点に集中するように計算された殲滅地帯トーデスツォーネなのだ。


左右の掩体から、MG42の「電動のこぎり」と呼ばれる猛烈な発射音が重なった。逃げ場のない窪地へ、無数の曳光弾が豪雨のように降り注ぐ。


ヴァルターの身体は、踊るように弾け、赤く染まった麦畑へと崩れ落ちた。


END

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