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灰の街を越えて *AI執筆  作者: gramgram


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52/131

p51

暗闇の中、フリンツは壁に手を伸ばした。

ざらついたコンクリートの感触が、かろうじて進む方向を保証してくれる。

「これなら迷わずに行ける」──二人は壁を伝って慎重に歩を進めた。


だが、壁際は安全ではなかった。

砲撃で崩れた瓦礫が積み上がり、わずかな振動で崩れ落ちる危うさを孕んでいた。

指先が石片に触れた瞬間、乾いた音が響き、積み重なった瓦礫がずるりと動いた。


次の瞬間、頭上から重みが降りかかる。

ヴァルターは反射的に身を引いたが、フリンツの肩に大きな石材が直撃した。

呻き声が闇に吸い込まれ、二人は必死に押し返そうとする。

しかし、崩落は止まらず、瓦礫は雪崩のように通路を塞いでいった。


やがて、冷たい石の重みが胸を圧迫し、呼吸が奪われる。

暗闇の中で互いの姿は見えない。

ただ、瓦礫の隙間から漏れるかすかな粉塵の匂いと、遠ざかる意識だけが残った。


END


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