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1943年 7月
クルスク
トラックは、なだらかな起伏が続く、無数の着弾跡と焦げた戦車の残骸で埋め尽くされた丘陵で止まった。空気は火薬の焼ける臭いと、焼けた鋼鉄、そして逃げ場のない死の臭いが混じり合って重く、砲弾に引き裂かれた黒い土からは、なおも熱を帯びた煙が低く漂っている。
将校が苛立ちを込めて荷台を叩き、「降りろ」と短く命じた。
ヴァルターは膝まである泥濘に重い軍靴を沈めながら、霞む前方を見渡した。
砲塔を吹き飛ばされたティーガーの巨大な骸が、神話の終わりを告げるように
転がり、底の見えないほど深く掘られた対戦車壕が、傷口のように大地を切り裂いていた。
地平線の彼方に、ドイツ軍の陣地が陽炎のように薄く霞んで見える。
「突撃準備。前へ出ろ!」
ヴァルターは、絶え間ない重砲の轟音で耳鳴りが止まないなか、死の原野へと
歩き出した。
壕を越えて正面から突撃する→P.47
撃破された戦車の残骸を盾にして前進する→P.50
麦畑の低地を回り込み、側面から進む→P.52




