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灰の街を越えて *AI執筆  作者: gramgram


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33/131

p33

情報を話したあと、ヴァルターは小さな独房に数日間放り込まれた。

食事は冷えたスープが一日一度。

誰も話しかけず、誰も説明しない。

ただ時間だけが、湿った壁に吸い込まれていった。


ある朝、鉄扉が乱暴に開かれた。


「出ろ」


ヴァルターは腕を掴まれたまま、外へ引きずり出された。

雪混じりの風が頬を刺す。

目の前には、荷台に鉄条網を巻きつけたトラックが数台、無言で並んでいた。


抵抗する間もなく、押し込まれた荷台には、同じように痩せこけた男たちが

肩を寄せ合って座り込んでいた。

エンジンが唸りを上げ、車体が揺れ始める。

どこへ向かうのか、誰も口にしなかった。




泥濘ぬかるみを蹴る乱暴な制動とともに、ヴァルターはトラックの荷台から放り出された。

背後からも、次々と男たちが泥の中に叩きつけられる。

数百人はいるだろうか。

誰もが脂じみた外套に身を包み、凍えと飢えで生気を失った、亡霊の群れだ。


視界に広がるのは、度重なる砲撃で内臓を抉り出されたような、黒土の丘陵地帯。

春の雪解けが混じった湿った土の臭いと、鼻腔を刺す焦げた草の煙。

遠雷のような重砲の轟響が、絶え間なく鼓膜を揺さぶっている。

(……前線、それも最前か)


外套の襟を立てた赤軍将校が、泥に塗れた拳銃の銃身で前方の一角を指し、野太い声で吠えた。

間髪入れず、傍らの通訳が感情を削ぎ落としたドイツ語を吐き出す。


「これより前方の丘を越え、メリファに敷かれた塹壕線を突破する」


丘の向こう。

そこには、かつてヴァルターが身を置いていた、国防軍の陣地があるはずだった。


「歩列を乱すな。勝手な散開は、敵前逃亡とみなす。

死にたくなければ、前へ、前へと這い進め」


数百人の男たちは、凍てついた石像のように沈黙していた。

反論の余地などない。

ここにあるのは、進んでも退いても死が待つという、あまりに簡潔なことわりだけだ。


将校が顎で合図を送ると、後方のトラックから木箱が次々と投げ捨てられた。


「銃を取れ! 早い者勝ちだ」


乱暴にこじ開けられた箱の中には、手入れもされていない古びた銃が、泥と油に

まみれて重なり合っている。

男たちが奪い合うように手を伸ばす。

弾丸さえ持たされず、ただ「銃の形をした鉄屑」を掴まされる者もいた。


将校が指揮棒で泥だらけの地図を叩く。

「ハリコフのファシストどもを根絶やしにすれば、食事と休息を約束しよう。

貢献著しい者には、恩赦も与えられる」


ヴァルターは、泥に汚れた重い銃身を掴み、引きずり出した。

自分たちは今、人間であることを辞めさせられたのだ。

ここは、死によってのみ贖罪を許される地獄――

「懲罰大隊」という名の、巨大な屠殺場だった。



命令どおり正面から突撃する→P.40

地面に空いた穴に飛び込む→P.38

混乱に紛れ後退する→P.42



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