表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
灰の街を越えて *AI執筆  作者: gramgram


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

31/92

p31


ヴァルターは、心配そうにこちらをのぞき込む兵士に、自分の上着を脱ぎ

無言で差し出した。

兵士はそれを受け取りながら、困惑したようにヴァルターを見つめる。


ヴァルターは、手のひらで自分の胸元を叩き、次いで兵士の肩を指差す。

「着ろ」と言葉にせず伝える。


兵士はしばらく動かなかったが、やがてゆっくりと上着に袖を通した。

ヴァルターは頷き、今度は兵士のコートを指差し、手を差し出す。

「代わりに、それを」と目で促す。


兵士はようやく意図を理解したらしく、赤軍のコートを脱いで差し出した。

ヴァルターはそれを受け取り、肩に羽織る。

少し大きいが、今はそれでいい。


(ここにとどまる以上、相応の準備がいる)


ぼんやりとした頭で、棚に残された赤い筒に目をやる。


発煙筒。

こちらの位置を知らせることができる。

すでに戦況は、向こうが優勢になりつつある。

うまく使えば、救助が見込めるかもしれない。


視線を戻すと、

兵士がコートの前を合わせながら、ぎこちなく立ち尽くしていた。

民間人の姿に変わった自分を、どこか落ち着かない様子で見下ろしている。


(……現状で、やれるだけをやるしかない)


指先に残る痛みを無視して、ヴァルターは発煙筒を手に取った。


→P.56

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ